(『祝福家庭』70号)
【第2祝福】「家庭完成」

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 このシリーズでは季刊誌『祝福家庭』に掲載されている三大祝福完成に関するみ言を紹介します。

【第2祝福】
「四大心情圏」に関するみ言(2)

 二番目に、兄弟の心情圏の完成も、やはり一つの家庭で兄弟姉妹が共に暮らしながら、父母の生きる姿から体得し、学び、完成する真の愛の心情圏です。父母の心情圏と似ていくのです。人間関係で言えば、前と後の関係です。兄が主体ならば弟は対象の立場です。しかし、兄を絶対的価値の主体の位置に立ててくれるのは、対象である弟です。それは、兄を父のように侍り、姉を母のように信じ頼っていく美しい心情圏の完成です。

 兄は、弟に対して、ちょうど父母が子女に対する愛の心情で世話をし、ために生きてあげる生活をし、弟は、兄や姉に対して、父や母に侍るように侍っていく真の愛を実践するのです。お互いが不足なところを埋めてあげ、良いところは育ててあげ、お互いに学ぶ兄弟愛を完成するのです。それが、誰も分かつことのできない血を分け合った兄弟姉妹の愛であり、心情圏なのです。

 次に、夫婦の心情圏は、どのように完成されるのでしょうか。父子間や兄弟間の関係とは異なり、夫婦間の関係は、最初から血縁で結ばれた絶対的関係ではありません。育った環境と境遇が異なる一人の男性と一人の女性が出会い、新しい人生を共に創造していく、実に革命的な決断であり決心です。

 しかし、夫婦関係は、真の愛で一心一体になれば、血縁よりもっと強く絶対的な関係に変わります。夫婦関係の中には、無窮、無尽の宝が隠れています。一度天を中心として夫婦の因縁を結べば、永遠に別れることができない絶対的関係になるのです。

 アダム家庭を見れば、アダムとエバは、同じ神様の息子と娘でしたが、エバはアダムの妹の立場で出発しました。アダムはエバの兄の立場でした。しかし、彼らは、成長して夫婦になりました。

 同じように、夫婦間の関係は、兄であり、姉であり、弟妹の次元で始まらなければなりません。同じように神様を真の父母として生まれたのであり、永遠に侍って生きていくべき宿命をもって生まれたのです。ここに、どうして離婚という魔の手が入ってくることができるでしょうか。天が見守っていて、良心の剣が刃を研いでいるのに、どうして自分の永遠の喜びの伴侶を捨てることができるでしょうか。

 神様の愛が絶対、唯一、永遠、不変であるように、夫婦間の愛も絶対的であり、唯一であり、永遠、不変なのです。神様の創造原則、すなわち天理がそのようになっているのです。

(次回に続く)