(『祝福家庭』70号)
【第2祝福】「家庭完成」

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 このシリーズでは季刊誌『祝福家庭』に掲載されている三大祝福完成に関するみ言を紹介します。

【第2祝福】
「四大心情圏」に関するみ言(1)

 四大心情圏とは、子女の心情圏、兄弟(姉妹)の心情圏、夫婦の心情圏、父母の心情圏を意味します。人間は、この地に誰かの子女として生まれ、兄弟姉妹の関係を結びながら成長し、結婚して夫婦となり、子女を生むことによって父母となる、このような過程を経ていくようになっています。したがって、四大心情圏と三大王権の完成は、家庭の枠組みの中で成し遂げられるように創造されています。

 そうだとすれば、まず子女の心情圏の完成とは何を意味するのでしょうか。人間は、誰もが選択の余地のない状態で、誰かを父母とし、その子女として生まれます。大統領の息子として生まれることも、世界最高の美人の娘として生まれることも、それは私たちの選択圏ではありません。それでも、生まれるその瞬間から、私たちは宿命的に父母の保護を受け、成長、発展するようになっています。父母に侍って共に暮らしていきます。私たちは、父母のために命までも捧げるという、子女としての父母に対する愛と孝道の心情を、ここで習得して育っていくのです。

 父母が直接教えてくれるのではなく、学校で学ぶのでもありません。子女のために献身的に真の愛の一生を生きていく父母の姿を見て体得し、悟るのが子女の心情です。成長して分別がつくようになって子女の心情が完成するのです。父母のためにすべてのものを捧げ、永遠に捧げる人生の基準を完成するのです。それは、父母が語る前に父母の心を読み取り、願われたとおりに従っていく人生の姿となります。

 父母の目を見ただけで、その方の心情を推し量り、真の子女の道理を果たす人生の姿となるのです。そして、それは、横的な真の父母でいらっしゃる肉身の父母に対してだけでなく、縦的な真の父母でいらっしゃる神様に対しても、同じ絶対的基準の子女の心情を捧げる一生となります。子女の心情圏は、このように完成されるのです。

(次回に続く)