私の心の中にいる神様 14
吸い殻さん、ありがとう

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

吸い殻さん、ありがとう

 私は家に帰る道すがら、道路のごみを拾うことを心掛けています。

 「ために生きる」と心がワクワクし、楽しい帰り道になるのですが、ただタバコの吸い殻を拾う時だけは、どうしても嫌な気持ちになってしまいます。

 「良いことをしているのに、どうして楽しくないのだろう」と思い、良心に尋ねてみました。すると、タバコを吸う人を、そして吸い殻を捨てる人をいつの間にか裁いていたことに気付かされたのです。

 次の瞬間、私の脳裏に、タバコを吸いながら道を歩いている男性の姿が浮かんできました。
 静かにその人に思いを馳せてみると、何かストレスを抱えていたんだろうなあ、そのストレス解消のために、歩きながらタバコを吸わざるを得なかったんだろうなあと、その人に同情する気持ちが湧いてきました。

 そして、その吸い殻が、実は人のストレス解消の役に立っていたんだ、ために生きていたんだ、と分かり、その汚い吸い殻がいとおしくさえ思えてきたのです。

 それからは、吸い殻を拾うたびに、「吸い殻さん、きょうも人間のために生きてくれたんだね。ありがとう。ちゃんとごみ箱に入れてあげるね」と声を掛けるようになりました。

 嫌悪の対象でしかなかった吸い殻を、感謝の気持ちで見詰めることができるようになり、道路の掃除がいっそう楽しくなりました。

(女性 50代)

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 次回は、「愛車から『ありがとう』の声」をお届けします。


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