私の心の中にいる神様 12
自分を批判する人の幸せを祈る

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

自分を批判する人の幸せを祈る

 仕事を終えた帰りの電車で、メールやLINEの確認をしていた時のことです。子供のPTA活動を一緒にしている婦人から、一通のメールが入っていました。

 そこには、私の「足りなさ」についての指摘が、ダーッと書き連ねてありました。「メールのチェックが甘い」「授受作用が足りない」「誤字脱字が多い」などなど……。

 当たっている面もありましたが、あまりにも痛烈な批判だったので、頭が真っ白になってしまいました。そのショックの程度はというと、乗り換えで降りるべき駅を乗り過ごしてしまったほどでした。

 まず、どう返信しようかと一生懸命考えました。そしてとりあえず、「こういう事情があったのよ」などと、言い訳じみたことを送ってみました。すると、さらなる批判のメールが3倍くらいになって戻ってきたのです。途方に暮れました。

 その時の私は不安と恐れでいっぱいで、どうしたら理解してもらえるだろうかと、自分なりに思考を巡らせて対処していたのですが、この段階になってようやく、「自己牧会プログラム」のワークをすべきだったことに思い至りました。

 そこで、「ここはいったん落ち着こう」と考え、スマホをバッグにしまいました。そして家に帰ってから、「自己牧会プログラム」の本を開いて、こういう場合はどのワークがふさわしいかを探しました。

 すると、「神の祝福を願う祈り」のワークが目に飛び込んできたのです。それは、「苦手な人、愛しにくい人、怨讐関係にある人に対し、神様の立場に立って、その人の幸せを願いながら祈る」というものです。「これだ」と思いました。

 でも最初は、その婦人のことを考えるだけでも苦しく、ましてや幸せを祈るなんてとても難しい心理状態でした。それでも本には、「まずは形だけでもいい、心の底から思えなくてもいい」と書かれていたので、頑張って唱えてみたのです。

 「〇〇さんが幸せになり、人間関係や仕事がうまくいきますように」

 これを何度も繰り返すうちに、驚いたことに自分の心が変化していくのを感じました。彼女に対する恐れや不安、批判する気持ち、遠ざけたい気持ちが徐々に消えていったのです。

 そこで改めてスマホに向かい、言葉を選びながら、素直に謝罪のメールを送りました。すると今度は彼女から、ものすごく反省した内容の返事が来たのです。こちらの気持ちが変わり、彼女の気持ちをしっかり受け止めて心から謝ったことで、彼女の心にも変化が起こったのだと思います。

 一時は、しばらく会いたくないという気持ちにまでなっていましたが、数日後に彼女と会う機会があった時、何のわだかまりもなく接することができました。

 「神の祝福を願う祈り」のワークには即効性があります。大切な友人を失うことなく、さらに絆を深めることができたことに感謝します。

(女性 50代)

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 次回は、「良心は裁かない」をお届けします。


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