コラム・週刊Blessed Life 107
習近平体制の崩壊

新海 一朗(コラムニスト)

 武漢新型コロナウイルスの背景は何か。
 ようやく、その全貌が明らかになってきました。

 2019926日付の「湖北日報」(湖北省の新聞)の記事が、事件の背景を報道していたのです。
 それは、中国全土から湖北省の空港に中国人民軍の軍人らが集結し、生物兵器の軍事演習が行われたと伝えている内容です。

 20191018日に、武漢で「ミリタリーワールドゲームズ」(国際ミリタリースポーツ評議会が主催するイベント)が開催されましたが、ちょうどその1カ月前、ミリタリーワールドゲームズの準備作業の一環として、武漢天河国際空港で大会専用通路の試験運用を行ったというのです。

 その時、大会事務局は、空港で新型ウルスの感染者が発見されたとの想定のもとに、応急措置の模擬演習を行いました。
 当時の報道内容は、現在発生している新型コロナウルスを彷彿(ほうふつ)させるものでした。

 記事によると、感染病調査、医学検査、臨時検疫ブースの設置、接触者の隔離、患者の移送、衛生処理などの応急措置といった全過程を実戦方式で行ったということです。
 昨年の9月に人民解放軍がコロナウルス感染の軍事演習をしていたのですから、驚きです。

 人民軍は、軍事演習の中で、「武漢新型コロナウルス」という言葉を使っていたと報じています。このウルスが中国共産党の命令下で武漢市内のウルス研究所で作られた生物兵器であることが証明されたといってよいでしょう。
 台湾や香港、米国ではこのことを次々に報道していますが、日本の新聞、テレビの主要なメディアは沈黙しています。

 今、武漢では医師が足りないため、中国全土から医師や看護師が強制的に武漢へ派遣されています。武漢の病院で従事している医師は3万人以上います。それでも武漢市内の61の病院では医師や看護師の不足が深刻です。

 米国の研究者の発表によれば、新型コロナウルスは、体外でも5日間から9日間は生存するそうですが、これは人工的に作られたウルスだから体外でも数日間生き続けられるということで、インフルエンザ・ウルスは体外だとすぐに死んでしまいます。
 厄介なウルスが世界に拡散されてしまいました。

 今回の新型コロナウルスのパンデミック(世界的流行)は、天災ではなく人災であることがはっきりしました。あるいは、「習近平災」といっていいかもしれません。
 中国の国内で、また、世界中で感染拡大を続ける状況の中、中国共産党の危機感は募るばかりでしょう。

 24日の「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が報じた内容は深刻です。
 今回の新型コロナウルスは、中国当局にとっては最悪の危機であり、中国共産党の独裁体制に大きな衝撃を与えたとして、今回の武漢新型コロナウルスの感染は、中共政権がここ40年間で直面する最大の危機であり、おそらく1960年代の大飢饉(ききん)に次ぐものであると報じました。

 中国の著名な法律学者である許章潤氏は、新型コロナウルスの感染拡大について「政党と利益集団が共産党政権の支配を守るという道徳的に堕落した私的な目的のために、国民に災いや苦難をもたらした」と述べ、「激怒する人民はもはや恐れていない。中国共産党政権の崩壊のカウントダウンが始まる」と痛烈に批判しました。

 習近平体制の崩壊、中国共産党の終焉(しゅうえん)が「秒読み」の段階に来たと見てよいでしょう。