コラム・週刊Blessed Life 106
日本の医療と教育を侵略する中国

新海 一朗(コラムニスト)

 武漢で発生した新型コロナウイルスは、中国国内はもちろん、世界中で大問題となっています。

 災厄(さいやく)を世界に振りまく疫病神の国が中国です。その体質は、硬直した共産党官僚の支配が全て(中国国内および外国の国々)を不当に統制する言論抑圧、思想抑圧の全体主義であり、それによってあらゆる災いが創出されています。

 中国の災厄は、日本において着々と広がっています。日本は土地も買い占められ、医療制度も教育現場も食い物にされています。気が付いた時には、日本は中国のものになっていた。そんなことにならないように、日本人の意識改革が求められています。

 尖閣諸島への挑発行為、北海道などの過疎地における土地の爆買いなどを見ると、まるで「入植拠点づくり」を進めているかのようです。

 厄介なのは、ソフトパワーによる「静かなる侵略」です。中国のサイバー攻撃集団は、宇宙・防衛産業大手の三菱電機に攻撃を仕掛けています。日本の防衛技術を奪い取る目的か、あるいは日本の防衛能力を無効にするかの目的であると思われます。悲しいかな、日本側の対策は不十分です。

 来日する中国人の中には、日本の医療の恩恵を受けようとする人がいます。高額な医療を安く受けるために来日するのですが、それは日本の優れた医療制度へのタダ乗りです。

 医療保険制度は、日本人が毎月、保険料を支払うことで成り立っています。保険料など全く払ったことのない中国人が、法の抜け穴をくぐり、甘い汁を吸っているのです。400万円もの高額医療費を8万円の自己負担で済ませて帰国するなどしています。
 困ったことに、「中国人でも日本の保険を利用できる」と宣伝するサイトが林立しています。保険証を中国人同士で使い回す「成り済まし」も横行しています。

 中国がソフトパワーの先兵として、各国に設置を進めているのが「孔子学院」です。
 米国では、すでに「孔子学院」は思想洗脳工作を隠れた任務とするスパイ機関と見なされています。米連邦捜査局(FBI)の捜査対象となり、孔子学院の閉鎖が相次いでいるのです。

 そもそも、孔子学院の設立の狙いは何でしょうか。それは、三つのT(台湾、チベット、天安門事件)から国内外の目をそらすことです。

 米国とは違って、日本は孔子学院に対して非常に甘いといわざるを得ません。昨年、山梨学院大学に日本で15番目の孔子学院が開校しました。孔子学院の運営方法は不透明であり、ホスト国(日本)の大学は講師や教材を選べません。学問の自由が保障されているとはいえません。

 米国は、孔子学院は中国共産党政権のプロパガンダ機関であることを見破りました。孔子学院は毛沢東学院であり、習近平学院です。孔子学院は、中国共産党教育部(中国の文科省)の傘下にあり、党宣伝部が統括するプロパガンダ機関であることを、はっきりと認識しなければなりません。

 日本の文科省は、早稲田大学の孔子学院などを「野放し状態」にしています。立命館アジア太平洋大学の孔子学院には、入り口の壁に立体地図が掲げられていますが、その地図では、尖閣諸島が中国領になっています。
 日本の若者を思想教育、思想洗脳しています。

 文科省は、「尖閣は中国領」を野放しにしているのです。日本は完全に中国になめられています。中国の大国主義的な傲慢さを糾弾する勇気もない日本政府なのでしょうか。抗議すべきです。