シリーズ・「宗教」を読み解く 96
宗教者懇談会in京都②

「宗教対話」が実践された宗教者懇談会

ナビゲーター:石丸 志信

 10月8日の京都での宗教者懇談会、フェリクス枢機卿の講演は続いた。

▲講演するフェリクス枢機卿

 宗教対話にとって重要なのは「傾聴」だと強調。フランシスコ教皇の宗教対話の姿勢がまさにそうだと語った。

 教皇はアルゼンチンの大司教時代から宗教対話を通した世界平和の促進のために多くの実践を積み重ねてきた。教皇になった今もその姿勢は変わらない。

 「宗教者は互いに耳を傾け、互いを兄弟姉妹として話すべきだ。耳を傾け、優しく、平和的に語り、ともに歩める道を探していこう」との教皇の言葉を紹介。

 「人類の福祉と和解の促進のためには暴力を退け、恐怖や憎しみに満ちた言葉を拒否すること。世界の人々は、宗教指導者が平和的に一緒に働く姿を見たいと願っている」
 この教皇のメッセージを心に留めて「今こそ行動する時だ」との呼び掛けで枢機卿は講演を結んだ。

 その後、講演に熱心に耳を傾けていた僧侶たちと活発な質疑応答がなされた。枢機卿の語る宗教対話が言葉だけでなく、この場でもそのごとくに実践される機会となった。