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心のあり方 12
妻のために生きる夫の愛

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第11弾、『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』より)

第三章 お互いを認め合い助け合って生きる

妻のために生きる夫の愛

 では、ご主人はどうでしょうか? 奥さんのために生きるのが「宇宙の原理」です。「ご主人」とは、奥さんを愛する主体者という意味です。太陽や空気のように、まず、与え尽くすのが愛の主人なのです。体力にものをいわせて威張り散らすのが、主人ではありません。ましてや「誰のおかげで食わせてもらってんだ」などとうそぶくのは論外です。体が不自由になったとき、吐いた言葉の報いを受けることになります。因果応報です。

 文鮮明先生はご主人の愛のあり方を語っています。

 「夫は、至誠の限りを尽くして妻を愛さなければなりません。そのように妻を愛すれば、妻の血と肉を受けた子女を、妻が夫と同じように愛するようになるのです。このようになるとき、平和な家庭ができます。それで、『家和して万事成る』というのです」(同69ページ)

 では、至誠の限りを尽くして妻を愛する、とはどのように愛するのでしょうか。

 ある日、夫が夕方帰ってきました。その日は仕事がかなりきつくて疲れきっていました。腹もすいて心身共に最悪でした。希望は、妻の笑顔と夕食だけです。「ただいまー」と叫んで、玄関を開けましたが、真っ暗です。外は月で明るいのに、なぜか、家は真っ暗で深閑としています。まるで、闇夜の森です。しかも、家の奥から、「ガオー、ガオー」と不気味な音が聞こえてくるではありませんか。狼の遠吠えのようです。ご主人は恐る恐る家の中に入っていきました。食堂にたどり着きましたが、懐かしい朝のままの風景です。何も変わっていません。もちろん、夕食はありません。冷蔵庫もからっぽです。食材を買ってきた痕跡は全くありません。

 では、あの「ガオー」とは何か? 奥の間に入って仰天しました。妻が大の字になっていびきをかいて寝ていたのです。こんな光景に出会ったら、夫であるあなたはどうしますか? 短気なご主人ならば怒って妻をたたき起こし、すぐに夕食を作らせるでしょう。たちまち、夫婦喧嘩になるか、場合によっては暴力沙汰になるかもしれません。しかし、「宇宙の原理」は、妻のために生きること、なのです。

 文鮮明先生はこう言われます。

 家に帰ってきたとき、妻が横になって寝ていたとしても、「私が責任を果たせなかったので待っていないのだなあ」と、そのように考えてみたことがありますか。御飯も作らず、昼寝ばかりしていても、そのように考えなければなりません。対人関係も、すべてそのように考えなければならないのです。(同70~71ページ)

 あなたは、宇宙の原理にそって生きていますか?

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 次回は、「心を閉ざしていませんか」をお届けします。


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