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心のあり方 11
夫のために生きる妻の愛

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第11弾、『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』より)

第三章 お互いを認め合い助け合って生きる

夫のために生きる妻の愛

 では、宇宙の原理を日常生活で実践すると、どうなるでしょうか。妻の場合、化粧するのも、服装を着飾るのも、髪形をセットするのも、夫を喜ばせるため、ということになります。

 「えっ、そうなんだー、うっそー」などと若い奥さんなら仰天するかもしれません。夫が家を出てから、たっぷり時間をかけて、化粧、髪形、服装チェックをしているからです。夫が起きる前に、鏡の前で自分の姿を整えずに、夫が家を出てからしているのです。しかも、夫が夕方帰って来たときは、すっかり化粧が落ちて元の状態です。髪を振り乱し、服装は作業服に近いジャージだったりして……。

 すると、化粧、髪型、服装は、誰のためにしているのでしょうか。夫のためでないことは確かなようです。

 料理教室で料理の腕を磨いた奥さんがいました。料理には自信をもっています。新婚当時から、ご主人の夕食を、腕を振るって作っていました。誠に、素晴らしい料理だったのです。当初、ご主人はおいしそうに食べていました。しかし、やがて、外食するようになってしまったのです。奥さんはその理由が分かりません。

 「なぜ、こんなにおいしい食事を食べないの? 私は料理教室でトップの達人だったのよ」。

 実は、ご主人は、残業で遅くなったとき、小さな和食店で夕食をしたのです。店の女将は、なかなかの商売人で、一度来たお客さまは逃しません。その秘訣(ひけつ)は、お客様の好みを徹底的に調べ上げることだったのです。そのため、よーく、ご主人の食事のたしなみ方を観察、分析して、好みをつかんでしまったのです。そして、ご主人が来るたびに、大好きな調味の利いた食事を出したのです。このため、ご主人はこの和食店で毎日、夕食をするようになってしまったのです。

 これを知った奥さんは深く悔いたそうです。料理の腕の良さに思い上がって、自分が得意な料理だけを作っていたことに気づいたのです。

 文鮮明先生は料理について語られています。

 家族生活において、様々な料理を作るのも、日常の生活も、服を作るのも、すべて愛のためです。愛を装飾するためなのです。料理を作るのも、愛の味を高めるためです。それが真の愛です。料理を作るときも、心を尽くして作ったときには、おいしいのです。つばが流れ、涙が流れ、鼻水が流れます。「ああ、おいしい!」と、味の王がそこに現れるのです。そのような料理を作ってみましたか。(『文鮮明先生み言集 真の愛の生活信条・愛天愛人愛国』光言社67ページ)

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 次回は、「妻のために生きる夫の愛」をお届けします。


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