「宗教」を読み解く 61
超宗教フォーラムの継続

シリーズ・「宗教」を読み解く 61
超宗教フォーラムの継続

ナビゲーター：石丸 志信

　宗教者平和大使協議会主催の「超宗教フォーラム」は、東京では100回を超え、地方にも広がりを見せている。

　3月28日に第104回「超宗教フォーラム」が開催。神道、仏教、キリスト教を代表する宗教者や各分野の平和大使など約25人が集った。今年は「平和と開発のための宗教者の責任」を通年のテーマとして掲げている。

　開会に際して、広島から駆け付けた天台宗僧侶が声明を唱え、開会の祈りとした。その後、この僧侶からは、ここ2年間、広島で開催してきた超宗教フォーラムの報告があった。

　人々に寄り添い傾聴に努めるこの僧侶は、約15年前から、宗派や宗教の違いを超えた活動に取り組んできた。そこに、平和大使運動へのお誘いがあったので、平和をつくり出す志願兵のような意気込みでこれに加わった。
　日頃は、被爆者のために滝の瞑想とその水を慰霊塔に献水をする活動を続けている。

　僧侶は、「広島超宗教フォーラムでは、大言壮語ではなく、まず自分から、心の平和を抱くことから広げていこうと、さまざまなテーマを取り上げて意見交換しながら活動を進めている」と語った。