スマホで立ち読み Vol.42
『統一思想へのいざない(原相論編)』 8

木南章良(統一思想研究院首席研究員)著

(光言社・刊『統一思想へのいざない〈原相論編〉』〈20251120日初版第1刷発行〉より)

 『統一思想へのいざない(原相論編)』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。

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(二)心情の神

 次に、神は「心情の神」です。このような神観は歴史上、存在しませんでした。心情の神という理解は、過去の思想の問題を克服する要点になっています。心情とは、「愛を通じて喜ぼうとする情的衝動(*19)」です(本書94頁「心情」参照)。言い換えれば、心情は愛の根本、すなわち愛が湧き上がる泉(*20)だというのです。

 統一思想は、二つの説に立脚した理論体系(*21)になっています。それが「心情動機説」と「相似の創造説」です。神は創造において、心情に基づいて、神の似姿に被造物を創造したということです。

(1)心情動機説

 心情動機説とは、神が「心情」を動機として人間と万物を創造したと捉える見方(*22)です。
 先ほどの心情の定義から、神は、ただ創造されたのではなく、自らも喜ぼうとして宇宙を創造されました。神は、お金や権力、地位や知識を通じて喜ぼうとしたのではなく、愛を通じて喜ぼうとしたのであり、義務感からではなく、喜びを得たいという情的衝動から創造をしたのです。

 さらに、愛するときには「対象」が必要になってきます。これは、人間が神を必要とするのと同じように、神も愛の対象として人間を必要とすることを意味します。

(2)相似の創造説(神の似姿)

 先ほどの聖句、創世記一章二七節にあるように、統一思想では、神がご自分のかたちに似せて人間を創造したと捉えます。そして、その他の万物は人間に似せて造られたと教えています。

 神は宇宙の創造に先立って、心の中でまず神に似せて人間の像を描きました。そして、次にその人間の像の一部を除いて、より低い次元の動物、植物、鉱物などの被造物の像を考えていきました(上図参照)。

 そして、一人の男性と一人の女性が一つになったのが神のかたちなので、一夫一婦制が統一思想の結婚観です。現実問題の解決のゴールを考えるときも、原相論(統一思想における神の属性を扱う理論)に現れる神の姿に似るということが基本です。

【注釈】

18 天一国経典『平和経』、11521153頁。

19 『新版 統一思想要綱』、52頁(原相論)。

20 韓鶴子、自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』、世界平和統一家庭連合・韓鶴子総裁自叙伝日本語版出版委員会訳(東京:光言社、2020)、188頁。

21 『新版 統一思想要綱』、767頁(原相論注)。

22 『新版 統一思想要綱』、55頁(原相論)。

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 次回は、「真の愛とは」をお届けします。


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