スマホで立ち読み Vol.42
『統一思想へのいざない(原相論編)』4

木南章良(統一思想研究院首席研究員)著

(光言社・刊『統一思想へのいざない〈原相論編〉』〈20251120日初版第1刷発行〉より)

 『統一思想へのいざない(原相論編)』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。

---

序章
統一思想とは―その世界観

 現在の世界を見てみると、人類は目覚ましい発展を遂げ、人間の生活も驚くほど便利になってきました。しかしその反面、世界平和を成し遂げていくには多くの課題があるのも事実です。

 経済的には世界中で貧富の格差が広がっています。貧しい国には飢餓が蔓延(まんえん)し、国連世界食糧計画(WFP)によると、世界では毎日24千人が飢えで亡くなっています(*1)。その大半は、体力の弱い子供たちです。

 政治的にはアメリカを中心とした民主主義が劣化し、それに対抗する強権主義が台頭してきています。世界平和を目標にして設立された国連も現在、常任理事国をはじめとする各国の集団利己主義によって、うまく機能していないのが現実です。

 宗教の壁、人種の壁、文化、国境の壁など多くの壁が存在し、その間に葛藤や戦争など、絶望的な事件が起きています。

 さらに、社会の最小単位ともいえる家庭においても、家庭内暴力、児童虐待、離婚の増加など、たくさんの問題が浮上してきています。

 また、過度の個人主義が蔓延しています。個人の個性と人格、価値を重んじる個人主義は本来、尊重されてよいものですが(*2)、その個人の精神を指導する原理としての宗教がもはや機能せず、利己主義に流れていっています。その結果、個人の自由や権利のみが主張されて社会秩序が乱れるとともに、その背後では皆が孤独の中で生きています。日本でも孤独・孤立問題は深刻な現実的問題となっています(*3)。

 また、地球温暖化に代表される環境問題も、人類の重要な課題です。これらが人類の恒久平和の前に障害となっているわけです。

 これらの現実問題を見ると、人間のつくった理念でそれを克服することは、既に限界に至っていることが明らかです。統一思想は、このような現実問題を解決できるように、文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の思想をまとめたものです。それは新しい形の神中心の世界観、「神のもとの人類一家族思想」です。過去には、神中心主義が「暗黒時代」を形づくったこともありましたが、統一思想がそれとどのように異なるのかも含めて、説明していきたいと思います。



【注釈】

1 「『世界が豊かになっても、毎年900万人が飢餓で命を落としている』と国連WFP事務局長が食料システムサミットで講演」、国連世界食糧計画(WFPHP202559日閲覧)、https://ja.wfp.org/news/shijiekalikaninatsutemomeinian900wanrenkajietemingwoluotoshiteiru

2 統一思想研究院、『新版 統一思想要綱』第2版、日本統一思想研究院訳(東京:光言社、2010)、707頁(共栄主義)。

3 「孤独・孤立対策」、内閣府HP202559日閲覧)、https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu

---

 次回は、「『新版 統一思想要綱』の構成」をお届けします。お楽しみに!



「一気に読んでしまいたい!」というあなたへ

『統一思想へのいざない(原相論編)』を書籍でご覧になりたいかたは、コチラから