コラム・週刊Blessed Life 52
全豪オープン 大坂なおみ選手優勝!

新海 一朗(コラムニスト)

 全豪オープンで、チェコのクビトバ選手と決勝戦を戦った結果、死闘の末、日本の大坂なおみ選手が勝利を収め、優勝を飾りました。
 まずは、心からおめでとうございます。
 本当に、おめでとうございます!

 振り返ってみましょう。
 第1回戦のリネッテ(ポーランド)、第2回戦のシダンセク(スロバキア)、第3回戦の謝淑薇(台湾)、第4回戦のセバストワ(ラトビア)と勝ち進んで、準々決勝はスビトリナ(ウクライナ)、準決勝はプリスコバ(チェコ)、そして、ついに決勝までたどり着き、クビトバ(チェコ)との一戦を交えることになりました。

 決勝戦は、息をのむ白熱戦で、観衆が興奮に包まれる中、スコアはクビトバに、大坂にと、目まぐるしく移り変わり、結局、終わってみれば、7-6、5-7、6-4で大阪なおみが決勝戦を制しました。

 大坂なおみは昨年夏の全米オープンに続き、四大大会の二連勝を飾りました。男女を通じて、アジア勢初の世界ランキング1位が確定したことになります。
 彼女はテニス界に奇跡を生んでいます。すごいことです。

 大坂なおみ選手は、米国人(ハイチ出身)の父と日本人の母との間に生まれた女性で、大阪市出身の21歳。180cmの長身を生かし、素晴らしいプレーを見せています。混血から優秀な人物が生まれるとよく言われますが、それを証明してくれているのがまさに大坂なおみ選手であると言っていいでしょう。

 伊達公子さんなどは、大坂なおみ選手を絶賛し、彼女のプレーを「異次元レベル」と褒めたたえています。ちょっと褒め過ぎでしょうと言いたいですが、確かに、彼女の強さは、進歩発展し続けているとみてよいようです。

 追い込まれた状態にあっても、冷静な気持ちで劣勢を挽回し、接戦をものにします。今回もそういう試合がいくつかありました。

 もちろん、決勝戦は簡単には勝たせてもらえない激闘でしたが、第4回戦のセバストワ戦(4-6、6-3、6-4)、準決勝のプリスコバ戦(6-2、4-6、6-4)でも、結構、てこずりました。しかし、強さを見せつけ、相手を寄せ付けませんでした。

 テニスを見る楽しみが増え、元気をもらい、生きる力が湧いてきます。
 大坂選手、ありがとう!