周藤健先生の氏族メシヤ講座
宿命の道 3

 今、改めて家庭教会の勝利、神氏族メシヤの勝利の重要性が強調されています。
 そこで新たな段階での出発の時を迎えてこの2026年4月から、「氏族メシヤ」をテーマとした紙上講座(毎週金曜日〈予定〉)をお届けすることとなりました。
 内容は、周藤健先生(43双/20231222日聖和、享年92)が1996年当時に氏族メシヤに関するみ言の解説としてまとめられた冊子『【氏族メシヤ講座】宿命の道』です。30年の月日がたっていますので、必要に応じて用語の表記など、一部、編集部が加筆し、修正を加えました。
 神氏族メシヤ勝利のためにお役立ていただければ幸いです。

1
氏族的メシヤに向かう姿勢

二、最大の難関は長子権復帰
2)未完成のままの天使長

 では、なぜ天使長は愛において満たされることがなかったのでしょうか。もし、天使長が完成していれば、堕落することはありませんでした。天使長は未完成であったため堕落したのです。肉身がないのに、天使長は何によって完成するのでしょうか。

 それは、アダムとエバが責任分担を果たして完成することによって、そのために協助をした天使長自身も完成する道が開かれるのです。アダムとエバの二人が完成して結婚すれば、僕である天使長もその使命を果たしたことになり、完成した立場に立って女性の天使を迎えられたのです。そこに天使長としての最高の幸せが訪れたはずでした。

 ところが、天使長は堕落してしまいました。ゆえに、協助するという使命を果たしていません。アダムとエバが、まだ完成していないうちに、僕の天使長も堕落してしまったのです。ですから、アダムとエバは完成できず、 天使長も完成できなかったのです。

 もし天使長が完成すれば、仮に100の愛を受けるはずであったとします。それまでに、60ぐらいの愛の経験はあったとしても、そこで堕落してしまえば、それ以上の神様の愛は来ません。ですから、残りの40は満たされることがなかったのです。愛の減少感を覚え、寂しく思って堕落したわけですから、サタンは神様に対してこう言います。

 「神様、ご存じのとおり私は悪者です。最大の悪者です。しかし、私がどうしてこんな悪者になってしまったか、ご存じですね。それは、あなたの愛が欲しくて悪者になったのです。あなたに愛してほしかったからです」

 確かにそのとおりなのです。したがって、神様もその問題を解決するためには、どうしてもその愛を満たしてあげなければならない立場に立っておられるのです。

 しかし、神様とサタンは全く反対の立場です。神様は、万物世界の主管位に立てた人間が個性完成をし、「真の父母」となって、その人間を通じて主管されるのであって、堕落したサタンに直接的な愛を与えることはできません。断絶してしまっているのです。もし、神様が非原理の存在に直接愛を与えられたとするならば、すなわち、直接的で具体的な授受作用をされたとするならば、その非原理的な存在を認めてしまうことになるのです。

 神様は、原理的な対象としか相対できないのですから、非原理的な対象と相対したならば、非原理を原理として認めてしまうことになるのです。ということは、非原理的存在を認めたことになり、この世界は善悪の二元論となって、永遠に悪は解決できないことになってしまいます。このことは、なぜ神様が堕落行為に干渉されなかったかということと同じ理由なのです。

 したがって、神様はサタンに直接愛を与えることができません。言い換えれば、神様はサタンの問題をご自分ではどうにも解決できないのです。人間始祖の責任分担不履行という問題がかかわっているからです。これが、神様の今日までの悩みとなってきたのです。