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ダーウィニズムを超えて 138

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「ダーウィニズムを超えて」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 生物学にとどまらず、社会問題、政治問題などさまざまな分野に大きな影響を与えてきた進化論。現代の自然科学も、神の創造や目的論を排除することによって混迷を深めています。
 そんな科学時代に新しい神観を提示し、科学の統一を目指します。

統一思想研究院 小山田秀生・監修/大谷明史・著

(光言社・刊『ダーウィニズムを超えて科学の統一をめざして』〈2018520日初版発行〉より)

第九章 科学時代の新しい神観

(二)統一思想による新しい神観

5)ロゴスの神

5. DNAの暗号の謎
 すでに述べたようにDNAの遺伝暗号の謎についても、神のロゴスに由来するものと見れば、その謎は解けるのである。

 高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子を解読した村上和雄は、細胞の中には遺伝情報が書き込まれた本の図書館があると言う。そして「いったいだれがこんなすごい遺伝子の暗号、精巧な生命の設計図を書いたのか」と問い、自然にできあがったとはとても思えず、人間を超えた何か大きな存在によってもたらされたと言わざるをえないと言う。そしてそのような人間を超えた存在のことを「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいる(*37)。

 神の心の中にある内的形状は神の心の中の図書館のようなものである。その図書館の本に書かれていた内容が生物の細胞の中に遺伝情報として転写されたのである。結局、ロゴスによって生物は造られているのである。

*37 村上和雄『生命の暗号』サンマーク出版、1997年、2425頁。

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 次回は、「人間の守るべき規範」をお届けします。


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