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ダーウィニズムを超えて 133

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「ダーウィニズムを超えて」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 生物学にとどまらず、社会問題、政治問題などさまざまな分野に大きな影響を与えてきた進化論。現代の自然科学も、神の創造や目的論を排除することによって混迷を深めています。
 そんな科学時代に新しい神観を提示し、科学の統一を目指します。

統一思想研究院 小山田秀生・監修/大谷明史・著

(光言社・刊『ダーウィニズムを超えて科学の統一をめざして』〈2018520日初版発行〉より)

第九章 科学時代の新しい神観

(二)統一思想による新しい神観

5)ロゴスの神

 ヨハネ福音書に「初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。…すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった」(ヨハネ113)と書かれている。そのように、神は言によって被造世界を創造されたのである。言はロゴスであるが、それはわれわれの口から発せられる音声のようなものではない。ロゴスとは、神の創造における被造世界の構想、設計図、デザインなのである。

 統一思想から見るとき、神の性相において、内的性相と内的形状が創造目的を中心として授受作用をするとき、すなわち神が天地創造を構想されるとき、そこに生じるのがロゴスである。ロゴスの形成において、内的性相の中の理性の働きと内的形状の中の法則が特に重要な働きをしているので、ロゴスのことを理性と法則の統一した理法という場合もある。なお法則には、自然界に作用している自然法則と人間の心を導いている価値法則(規範)がある。

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次回は、「ロゴスの作用」をお届けします。


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