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ダーウィニズムを超えて 127

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「ダーウィニズムを超えて」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 生物学にとどまらず、社会問題、政治問題などさまざまな分野に大きな影響を与えてきた進化論。現代の自然科学も、神の創造や目的論を排除することによって混迷を深めています。
 そんな科学時代に新しい神観を提示し、科学の統一を目指します。

統一思想研究院 小山田秀生・監修/大谷明史・著

(光言社・刊『ダーウィニズムを超えて科学の統一をめざして』〈2018520日初版発行〉より)

第九章 科学時代の新しい神観

(二)統一思想による新しい神観

(3)普遍と個物の統一

2. 現代の生物学の立場
 生物学において、種とは、その内部で交雑可能性をもつグループとされている。交雑可能性とは、二つの個体が生殖可能性をもった子孫を残せることを意味する。

 たとえば雌のウマと雄のロバの間にはラバが生まれるが、ラバは子孫を残すことができない。したがってウマとロバは異なる種とされる。雄のヒョウと雌のライオンの間に生まれるレオポンも子孫を残すことはできず、したがってヒョウとライオンも種が異なっている。そのように、生物において、種という普遍は、名前だけの存在、人間が便宜的に考えたようなものとは言えない。普遍的なものが遺伝子として生物の中に存在することが明らかにされているのである。

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 次回は、「統一思想の見解」をお届けします。


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