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ほぼ5分で読める統一運動 63
「家庭連合」時代の到来

稲森 一郎

 文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻は、199451日、「世界基督教統一神霊協会」の創立40周年を迎えて、「家庭盟誓」を宣布されました。
 そして109日には、「世界平和統一家庭連合」を結成すると発表されました。

 このような発表を行った上で、1996730日、アメリカのワシントンD.C.で「世界平和統一家庭連合」創設大会を開催されます。
 そして、1997410日から「世界基督教統一神霊協会」を「世界平和統一家庭連合」へと名称変更することを、世界的に指示されたのです。

 このことの意味は、創造本然の理想世界は宗教を基盤とするのではなく、理想家庭を通して成し遂げられるということを明らかにされたということです。

 歴史的に見ると、人間始祖の堕落によって家庭の理想が失われたということになりますので、その家庭の理想を取り戻し、家庭平和を実現することによって、社会の平和、国家の平和そして世界の平和と統一を実現するのです。
 まさにその使命と責任を持つのが「世界平和統一家庭連合」であるということになります。

 サタンは、歴史的に個人を破壊(心身分裂、心身葛藤)し、家庭を破壊(愛の破壊)し、国家と世界を破壊(愛の破壊=淫乱と戦争)してきました。
 故に、人類が陥っているこのサタン的惨状をいかに解決するかが最大の問題です。

 文鮮明師は演説の中で、以下のように語っています。

 「終末になれば、サタンは人類を支配してきた立場を天の側に奪われるようになるので、『神はいない』という無神論を提示して、人本主義と物本主義、そして共産主義の出現を助け、天の側の右翼(民主陣営)とサタンの側の左翼(共産陣営)の闘争を世界的に展開したのですが、天の側の勝利によって、第二次世界大戦以後、キリスト教文化圏の勝利と平和の世界に転換する大変革時代を迎えるようになるのです。
 今の時代は個人主義の王国時代です。真の愛を中心として願う天の家庭を完全に破壊させたフリー・セックス時代と父母否定時代であり、夫婦否定時代と子女否定時代であり、ホモやレズビアンなど、天の側を完全に破壊する地上地獄の時代ですが、これを天国に転換するためにメシヤの再臨があるのです。そのため、メシヤは真の父母として体と心の統一、夫婦統一、子女統一を願うのです」(『平和経』、524ページ、1995.6.7「真の家庭と私」より)

 このような摂理的見解は、20世紀から21世紀の時代の様相を見事に言い表しています。

 深刻な問題は、現在39以上の国と地域で同性婚またはそれに準ずる制度が法的に認められていることです。
 カナダ、アメリカ、多くのヨーロッパ諸国、台湾、タイなどが挙げられますが、LGBT(性的少数者)は、本然の家庭理想からかけ離れており、神が願う真の愛の姿とはいえません。

 日本においても、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」(LGBT理解増進法)が、2023616日に参議院で可決・成立し、623日に公布・施行されましたが、LGBTの方向に社会を誘導する意図は明確です。

 このような天の側の家庭理想を完全に破壊する運動に対して、199410月に出された文鮮明・韓鶴子夫妻の「家庭連合」時代の宣言は、まさに理想家庭実現の世界的活動の出発を告げるものだったのです。