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続・夫婦愛を育む 27
置かれた場所で咲いている

ナビゲーター:橘 幸世

 Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします

 連日、徹夜祈祷会での証しに多くのかたが感動と希望をもらっていることと思います。
 二世の証しに交じって時折語られる一世の話は、同じ立場の者として通じるものが少なくありません。
 7月だったでしょうか、とても印象に残った証しがありました。

 夫は韓国人、妻は日本人というカップルで、看護師をしている妻のアドバイスに従って(もちろん天の恩恵もたくさん受けて)、夫が健康面で守られたという内容だったと記憶しています。

 ご主人は、結婚するために教会に入会した、と率直に言っていました。それ以前にご苦労があったようです。
 祝福を受けて幸せな家庭を築いたご主人は、素直に奥さんのアドバイスを受け入れています。
 「妻の言うことばかり聞いている」と言う人もいるようですが、「それが正しいのだから」とご主人に迷いはありません。奥さまの背後に神様を感じているとのこと。

 ご主人の二人の兄弟も健康面で問題があり、何かあればご主人の実家から電話がかかってくるそうです。
 異国の地で、夫の親族の問題に対応してきた夫人。「ああ、神様、今度はこれですか…?」と天を仰ぎながら受け止めてきました。
 その言葉一つで、どれほどのご苦労があっただろうかと、想像に難くありません。

 語る夫人の姿を見ながら、『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著)という本を思い出しました。
 神様が自分に与えた環境を受け入れて、その中で精いっぱい生きましょう、という内容だったと思います。
 難しい事情があると、その環境を受け止めることは決してたやすいことではありません。家庭を守ってきた人であれば、(私を含めて)多かれ少なかれ覚えがあることでしょう。

 証しをされたお二人は、一見華やかではないけれど、神様から見れば、キラッキラのご夫婦に違いありません。
 一つ一つを越えてきて、奥さまもご主人の中に神様を見ていると言います。
 夫婦がお互いの中に神様を見る――真の父母様のみ言を体現しているのです。

 わが家庭も、あれこれ事情がないわけではありませんが、このご夫婦の姿に倣い…と、書きかけたところで予期せぬ出来事が起こり、心がしゅんとしぼみました。

 帰宅した主人に事情を話すと、すぐさまサポート的行動を取ってくれ、少し楽になりました。落着には多少時間を要しそうですが、お二人に倣い、天の導きを信じ、感謝して、祈りつつ歩んでいきたいと思います。


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