2025.08.11 22:00
facts_3分で社会を読み解く 80
櫻井義秀氏の真実(11)
中和新聞に登場していた櫻井氏
ナビゲーター:魚谷 俊輔
家庭連合に対する批判的なスタンスを貫いている北海道大学の櫻井義秀教授が、実は若き日に教会に通ったことがあり、原理研究会のメンバーとも交流があったという「真実」を明らかにするシリーズの第11回である。
先回まで、櫻井氏と統一教会の関係は北海道大学の学生時代に始まったものではなく、まだ彼が高校生であった山形時代にまでさかのぼることを明らかにするため、高校時代に櫻井氏の同級生であったS氏に対するインタビューの内容を掲載してきた。
そのS氏が今年(2025年)の5月7日、LINEで以下のようなメッセージを送ってきた。
「櫻井君の写真の件で思い出したことがあります。記憶違いの時はお許しください。櫻井君が北大に入学した昭和55年(1980年)、中和新聞の第1面に札幌教会の食口(家庭連合の教会員)が聖地の木を囲んでお祈りしている中に、櫻井君も写っていたような気がします。光言社のホームページにある『中和新聞Online』で調べてみましたが、2011年までしかさかのぼって調べることができませんでした」
そこでさっそく光言社に問い合わせて、中和新聞のバックナンバーを調べてもらった。
あった。正確には「中和新聞の昭和56年(1981年)3月1日号」だ。
1面を全て使って札幌教会第2支部が紹介されており、「白銀にこだまする熱い祈り」「ホームチャーチに立つ北国の勇士たち」といった見出しが付けられている。
一番上の写真には、確かに輪になって祈る教会員の姿が写し出されているが、ほとんどが下を向いて祈っているため、誰が櫻井氏なのかは判別しがたい。
しかし一番下にレイアウトされた「一日の活動を終えた反省会のひととき、各班の報告に和やかな面々」というキャプションの施された写真には、櫻井氏と見られる人物が映っていた(写真1)。
当時の札幌教会第二支部は黒田順子支部長を中心に、勤労青年や学生数人が「ニューホープ」と呼ばれる拠点に入居したり通ったりしながら、教育と伝道活動が行われていたという。
前に立って講話しているのが黒田支部長と思われ、彼女と向かい合って十数人の男女が座って話を聞いている。
その中に眼鏡をかけた櫻井氏の姿が写っていたのである。
私は高校時代の友人S氏と、大学時代に櫻井氏に会ったという中山富雄氏に写真を送って見せた。
二人とも、その姿は櫻井氏に間違いないという。
この写真が正確にいつ撮影されたのかは不明だが、1980年ごろに櫻井氏が札幌教会第二支部に所属し、活動の反省会に参加するほどの熱心な信者であったことが明らかになった。
もう断定してもいいだろう。
北海道大学教授の櫻井義秀氏は、統一教会の元信者である。