facts_3分で社会を読み解く 77

櫻井義秀氏の真実(8)
山形教会に毎週通って聖書勉強をしていた櫻井氏

ナビゲーター:魚谷 俊輔

 家庭連合に対する批判的なスタンスを貫いている北海道大学の櫻井義秀教授が、実は若き日に教会に通ったことがあり、原理研究会のメンバーとも交流があったという「真実」を明らかにするシリーズの第8回である。

 高校時代に櫻井氏の同級生であった、山形教会所属のS氏に対する私のインタビューの続きである。

 前回は、高校時代の櫻井氏が友達の一人に誘われて、山形大学の原理研究会の拠点に通うようになったというところまで説明した。

魚谷:高校時代の櫻井氏の原理に対する姿勢はどうだったのですか?

S氏:当時、私たちの高校には講堂があったのですが、ある日突然、その講堂で統一原理について発表する集会を計画していると言い出したんですよ。

魚谷:それはSさんにだけではなく、公に発表するということですか。

S氏:はい、不特定多数の学友たちに対してです。私は学校でそんなことができるのだろうかとか思いながら彼の話を聞いていたのですが、直前になってやめちゃったんです。

魚谷:公的に発表しようというくらいですから、統一原理に確信を持っていたということなんでしょうか。

S氏:それから山形教会が錦町にあったのですが、毎週一緒に通って、Kさんというかたと聖書を勉強しましたね。

魚谷:何双のかたですか?

S:何双なんでしょうね。6000双ぐらいでしょうか。はっきりは分かりません。当時は山形教会の支部長をやっていました。その前は宝塚の修練所で講師をやっておられたと聞いています。

魚谷:それぐらい教育熱心なかたっていうことですね。3人で聖書の勉強をしたということですか?

S氏:そうですね。当時、「マルコによる福音書」を一章ぐらいずつ、毎週勉強したんです。

魚谷:なるほど。北大では、彼はほとんど信仰的発言をしなかったという証言があるのですが、山形でつながっていた頃はそれを受け入れて、宗教的・信仰的に受け入れている姿勢はあったのですか?

S氏:私は、早い段階で受け入れたのですが、彼の頭の中にはいろんな知識が入っていて、信じることは簡単ではないと言っていました。

魚谷:それでも、学びたいという気持ちはあったので毎週山形教会に行って、礼拝に参加したということですよね。

S氏:いや、礼拝には参加していなくて、聖書勉強です。

魚谷:求道者みたいな感じということですか?

S氏:そうですね。

魚谷:なるほど。その期間はどのぐらい続いたのですか。

S氏:半年なのか1年ほどになるのか記憶が定かではありませんが、高校卒業まで続いていました

(続く)


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