推しの一冊 Vol.12
真の父母様のみ言集『苦労と恵み』

 Blessed Life編集部がお届けする「推しの一冊」。
 今回の推しは、真の父母様のみ言集『苦労と恵み』(光言社刊)です。

 分かりやすく、読みやすい、いつも手元に置いておきたいみ言集が誕生しました。短い時間でもみ言が学べるように構成されています。

 「まえがき」の全文と目次を紹介します

まえがき

 人間は人生において、願いごとが成就し、幸せに過ごせる時があります。それとは全く反対に、突然、想像もできない試練、苦労がやってくることがあります。家族の事故、病気、また、全く身に覚えがないのに、人から誤解されたり、非難されたりすることもあります。いくら努力しても自分だけ努力が報われないと感じて、憤りすら覚えることもあります。

 人生には、なぜ、苦労が多いのでしょうか。

 「統一原理」を体系化して解説した書籍『原理講論』に記されているように、神様によって創造された人間始祖アダムとエバは、神様の戒めを守ることができずに堕落してしまいました。その結果、アダムとエバから生まれてきた人類は、生まれながらに原罪をもち、さらに遺伝的罪、連帯罪までも背負って生まれてこざるを得ませんでした。

 このような罪悪歴史が綿々と続く中で、積み上がった罪が、私の人生、私の家族、氏族に、さまざまな悪なる影響を及ぼしています。

 特に、復帰摂理歴史の結実体として立ち得る私、祝福家庭は、氏族の代表として、罪悪歴史で蓄積された罪、先祖たちが犯した罪を、私の代において“短期間で清算する”ことが願われています。そのため、夫婦間、親子間、子供や孫の成長過程において、難しい問題が起こりやすいのです。

 また、神様の摂理においては、摂理的な祭物として、善なる者が悪人の身代わりとして蕩減(とうげん)するということがあります。イエス様が正に、そのような立場でした。

 『原理講論』には、「どのようなものであっても、その本来の位置と状態を失ったとき、それらを本来の位置と状態にまで復帰しようとすれば、必ずそこに、その必要を埋めるに足る何らかの条件を立てなければならない。このような条件を立てることを『蕩減』というのである」(273頁)とあります。

 私たち一人一人、一家庭一家庭は、蕩減すべき内容、清算すべき内容がそれぞれ違いますから、実際に家族、氏族に“現れる問題”も違ってきます。また、罪の清算が完了するまでに要する“期間”も当然、違うのです。ですから、お互いに比較することは、避けるべきでしょう。

 私の問題、私の家族・氏族の問題に向き合って、それを甘受し、黙々と精誠を捧げて、真の愛を実践して生きていくならば、必ず、明るい未来が開かれます。

 以下は真の父母様のみ言(ことば)です。

 復帰摂理歴史を見れば、アダムの家庭からノアの家庭、アブラハムの家庭、モーセの家庭、イエス様の時まで四千年の歴史が流れてきましたが、彼らが失敗するようになったのは、十年あるいは数十年の期間をおいて失敗したのではないことが分かります。彼らの失敗は一瞬の間に起きたのであり、その一瞬の失敗が数千年を経てきながら、彼らをして蕩減の道を歩ませ、数多くの民族と国家が滅亡の窮地に陥っていくようになったという事実を私たちは知っています。

 このような事実を見るとき、私たちの人生の一瞬一瞬がどれほど恐ろしく、途方もない瞬間かということを知らなければなりません。永遠の天国も、一瞬を離れては存在できません。永遠の出発は、「私」が死んで始まるのではなく、私が天のみ旨を知ったその瞬間から始まるのです。ほんの一瞬でも、飛躍があったり、穴が開いたりすれば、永遠性は消滅してしまうのです。したがって信仰者は、永遠を夢見ながら進んでいくのも重要ですが、それよりも重要なことは、現実生活でどのように悪を清算し、善を実践するかというところにあります。(天一国経典『平和経』12991300頁)

 本書では、人生の「苦労」の意味をどのように理解し、その期間をどのように越えていけばよいのか、そして、「苦労」を越えれば必ず「恵み」は来る、このようなテーマでみ言を選び、編集しました。副題の「悲しみの極点を越えたときに、最高の喜びが来る」も、『御旨の道』(188頁)から抜粋したみ言です。第一章では『祝福家庭と理想天国(Ⅱ)』から、第二章では『文鮮明(ムン・ソンミョン)先生の日本語による御言(みことば)集 特別編2』からみ言を抜粋し、小見出しを付けて掲載しています。第三章から第五章にかけては、選んだみ言のポイントをまず右ページに掲載し、左ページにそのみ言と出典を掲載しました。

 このみ言集が、皆様を天の父母様(神様)のもとに導く一助となることを、心からお祈りいたします。

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目次

まえがき

第一章「我らはなぜ苦労をしなければならないか」

第二章「蕩減復帰の峠を越えましょう」

第三章 蕩減、苦労には、どのような価値があるのか

第四章 苦労を越える秘訣…

第五章 恵みは必ずやって来る


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