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レダ摂理 10

(『世界家庭』2016年12月号「レダ摂理(後)」より)

 『世界家庭』に掲載された飯野貞夫さんの証しを、毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 飯野絢子(あやこ)さんの証しに続き、絢子さんの夫であり、サウジアラビア国家メシヤとして活躍した飯野貞夫・天一国特別巡回師(777家庭)のレダでの歩みを紹介します。(一部、編集部が加筆・修正)

▲飯野貞夫さん・絢子さん夫妻(20108月)

前大統領が夫婦で訪韓し、真の父母様に感謝を表明

 2011年の国際協力青年ボランティア隊が、レダおよびパンタナールでの活動を終え、首都アスンシオンに上がった折、現地事務局長の中井重幸さん(セネガル国家メシヤ、1800家庭)が渉外して、当時のルゴ大統領に会えることになりました。ボランティア隊と共に大統領官邸を訪問すると、歓迎されました。

 さて、2013年のパクー稚魚放流式の後、翌年の放流式典には、私も駆けつけることができました。任期が終わり前大統領(当時)となったフランコ氏が、今度は夫人や他の議員を伴って再度、来園。このときも夫妻共々上機嫌で、ゲストやレダのメンバーと交流し、新たな絆を結んでいました。

▲毎年12月はパラグアイ川の水位が上がり、ゲストハウスも水に囲まれる。カピパラの家族がゲストとなって滞在している

 こちらが、「ソウルの国際会議に参加してみませんか。レバレンド・ムーン夫人にお会いできるかもしれません」と案内すると、フランコ氏は「ぜひ行きたい」と即答。それは同年8月に実現しました。夫妻で訪韓し、国際会議ではスピーチでレダを証ししたうえで、真の父母様に対して感謝の言葉を述べました。真のお母様はフランコ前大統領夫妻に特別の感謝状を下賜され、今後の南米復興に向けて激励の言葉を下さいました。

 この放流式のとき、真のお母様から送られたピースTVの取材班と共に、韓国から来た民間のMBCテレビ局は、放流式だけでなく、早朝4時過ぎからの訓読会まで取材していました。

 また、45キロ上流の原住民の住むディアナ村にも行きました。取材班は現地の住民の、「レダで就労できることと、学校建設をはじめ、十数年にわたってさまざまな教育支援を継続的にしてくれていることに対して、レバレンド・ムーンとレダに感謝している」という声を聞いて、感銘を覚えていました。そこの記者は帰国のためにセスナ機で出発するとき、「自分はまだレダを離れたくない」と言って涙ぐむほど、純粋に感動していました。

 このMBCテレビ局の取材は南米情報としてまとめられ、韓国で全国放送されました。レダの紹介は20分以上にもなり、大きな反響を呼びました。真のお母様もごらんになって喜ばれたと伺っています。

 こうしたことが重なる中、真のお父様のパンタナール活動のご意向をしっかり受け止めておられる真のお母様が、2014年5月から毎月、支援金の一部を送ってくださるようになりました。そして真のお父様の聖和(ソンファ)2周年には、レダ開発の功労者を表彰してくださったのです。

▲聖和2周年記念行事祝勝会で真のお母様から表彰を受けるレダ開発の功労者。お母様の左が順に飯野さん、柴沼邦彦さん、文善進(ムン・ソンヂン)様の右が順に佐野道准さん、中田実さん(2014813日、韓国・天正宮博物館)

 レダは、それまで密命として、自立して黙々と歩んできた立場でしたが、教会内に公開されたことにより、共同で歩めるようになったのです。このことで一層、天運を呼ぶ摂理となりました。

 天の摂理は、どんなに良いことをしていても、時が来るまで隠されていることが幾らでもあります。どんな立場に立っても、信仰者は喜んで十字架の道を粛々と行く覚悟が必要です。

 また、天の時が来ましたので、組織としても、公的・社会的にスタートさせるべく、2014年3月、日本の南北米福地開発協会は、任意団体から一般社団法人に移行しました。私が初代理事長に就任しましたが、現在は中田欣宏さん(ラトビア国家メシヤ、777家庭)に引き継がれています。

 その後もレダでは、副大統領が再三訪問し、感銘を受けて記念植樹をするなど、政府からも熱い注目を浴びています。まだまだ道半ばとは言え、真のお母様が願われる「国家に良い影響を与えていく道」が一つ一つ開かれています。

 現地できょうも黙々と歩むメンバーたちのために、祈りと関心を注いでいただければ幸いです。

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 「レダ摂理」は、今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。