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「幸せな結婚」を考える 31

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

第6章 夫婦で正しく愛を育もう

違いを理解し、楽しもう
 相手に関心を持てば、今まで見えなかった部分も見え始めます。そして、知れば知るほど、私と相手は違うことが分かってきます。このお互いの「違い」が実はくせものなのです。

 結婚とは二人が生活を共にすることです。そして、共に過ごすというのは、言葉で言うほど簡単ではありません。なぜなら、二人の生活習慣が違うからです。

 一つの例を挙げましょう。
 お風呂の後のバスタオルにまつわるお話です。

 昔あるバラエティ番組で、家族で「バスタオルを使い回すか?」「一度使ったらすぐに洗濯をするか?」という内容で討論をしていたことがありました。

 “使い回す派”は、「たった一度使っただけで洗濯をするのはもったいない!」と主張し、“すぐ洗濯する派”は「使い回すなんて汚い!」と主張をしていました。

 番組自体は楽しく見させてもらいましたが、これが家庭内で起きたら大変だろうなと思ったものです。

 結局この問題は、どちらにも言い分が存在し、どちらの理由も正解であり、良い悪いの話ではないのです。育ってきた環境が違う、ただそれだけなのです。

 このような違いに遭遇したら、決して自分の文化を押し付けてはいけません。しかし、だからといって我慢して相手の文化に従う必要もありません。よく話し合い、二人の新しい文化をつくればいいのです。