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母の日に寄せて 2

 5月11日の母の日を前に、『グラフ新天地』20055月号に掲載された特集記事を、編集部が再編集してお届けします。

子供と大人、それぞれが持つ“お母さん像”

 皆さんが抱いているお母さんのイメージは、どのようなものでしょうか。子供と大人、それぞれが持つ“お母さん像”とは?

 子供たちが描くお母さんの絵を見てみると、「大好きでたまらない」という素直な気持ちが伝わってきます。使われている色彩は明るく温かいことが多く、お母さんに対する安心感があふれています。

 大人になっても、基本的には子供たちと変わらない“お母さん像”を見ることができます。何でも受け止めてくれる、安らぎを与えてくれる、優しく見守ってくれる、自分を信じてくれる…、といった安心感が根底にあるのです。

 子育てを体験するようになると、「お母さんも同じように苦労して、自分を育ててくれた」という感謝の思いを抱くようになります。そして、そのような苦労をまったく感じさせず、自分に安心感だけを与えてくれたお母さんの偉大さに、尊敬の念を抱くようになるのです。

 現在、子育てに励んでいるお母さんたちは、子供を安心させることに全力を傾けてみましょう。

共感こそ、母性の本質
子供が生まれる前に夫婦愛を育むことが大切

 子供たちがお母さんに抱く安心感を、さらに深く考えてみましょう。

 あるお母さんは、「これはダメ」「こうしなさい」と命令するのではなく、とにかく子供の話を聞いてあげました。子供の喜怒哀楽を否定せず、共感してあげたのです。共感こそ、母性の本質です。子供に安心感を与える最高の手段なのです。

 お母さんは元来、子供のありのままの姿を受け入れているものです。しかし、心の中だけで「あなたを受け入れている」と思っていても、その思いは伝わりません。言葉や行動で表現しなくてはならないのです。

 実は、この「共感する」ということは、子供が生まれる前に、まず夫に対してなされているべきことです。夫の話をよく聞き、関心を持ってあげることで、夫婦愛が育まれます。その土台の上で、子供を真に育てることができるのです。

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 次回は、「良いお母さんになる秘訣」をお届けします。