2025.03.09 17:00
祝福結婚への準備 16
動画「二世のための祝福結婚講座」をもとに、祝福に向かう具体的な準備やプロセスについて、毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
父母マッチングに取り組む二世やその父母の皆さまにぜひ読んでいただきたい内容です。
※本文中の内容は2020年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。
(3)マッチングプロセス
⑨約婚期間の交流~違いを理解し超える
前回は、愛を育むための二つのポイントの一つ、「関心を示す」ということをお伝えしました。
今回は二つ目のポイントとして「違いを理解する」ということについてお話しします。
違いを理解する
関心を持って向き合えば向き合うほど、相手の今まで知らなかった新しい一面が見えてきます。
そしてその発見が常に喜びをもたらしてくれればいいのですが、なかなかそうはいかないようです。
一般的に、相手に対して自分との共通点を発見したときは喜びを感じ、自分との違いを見つけたときには困惑するといわれています。
「私はこう思うのに、この人はなんでそういうふうに考えるのだろう…」と感じるというのです。
祝福後はおそらく困惑の連続でしょう。
「きょう何食べよう」といったささいなことから、信仰観や将来の展望といった家族の未来を左右する大事なことに至るまで、とにかく違いの連続なのです。
これから、皆さんは相対者との「違い」を超えていかなければなりません。
主には祝福後に起こる問題ですが、もちろん約婚期間にも起こり得るでしょう。
今回はこの違いを超えていくためのいくつかのポイントをお伝えしたいと思います。
文化と習慣の違い
まずは「どのような違いがあるのか」から確認しましょう。
違いの一つ目は文化と習慣の違いです。
「文化の違いでぶつかる」と聞くと国際祝福結婚をイメージするかもしれませんが、日本人同士のカップルでも十分に起こり得ます。
同じ国で生まれ同じ言語を話したとしても、育ってきた環境が違う以上、それぞれが違う文化と習慣を持っているのです。
一つの例を挙げましょう。
皆さんはお風呂に入った後、体を拭くときにバスタオルを使いますか、フェイスタオルを使いますか。
続いてバスタオルを使うというかたに質問をします。
自分が使ったバスタオルは、1回で洗濯をしますか、もしくは家族で使い回しますか。
1回で洗濯するかたは「使い回すなんて衛生的にちょっと…」と感じると思います。使い回すかたは「一度で洗濯はもったいない」と感じるわけです。
これは善しあしの問題ではないですよね。育ってきた環境や生活習慣が違うだけです。
男女の違い
二つ目の違いは性別の違いです。いわゆる「男女の違い」というものです。
これこそが最も大きな壁と言えるかもしれません。
この男女の違いは、友人や兄弟姉妹間ではさほど問題になりません。違いに気付いたとしても、「そんなもんでしょ」と容易に乗り越えることができます。
しかし祝福を受けて夫婦となり、家庭を出発する段階になると、この違いの壁が立ちはだかります。
「なんでこんなに違うんだ」「同じ人間とは思えない」と感じるのです。
一般的に、男性の思考は論理的で目的志向であり、女性の思考は感情的で関係志向であるといわれています。
男性は目的を明確にし、達成のために筋道を論理立てて考えようとする傾向があります。
一方、女性は周囲とのコミュニケーションを好み、また出来事の背後にある感情を読み取って共感しようとする傾向があるというわけです。
この違いによって起きる衝突ポイントの一つが「相談」です。
例えば、女性がある相談を持ち掛けたとします。目的志向で論理型の男性は一生懸命「解決策」を講じようとしますが、女性は「実はあまり解決策は求めていない」と言います。
関係志向で感情型の女性としては、ただ自分の悩みに共感してほしいのです。求めているのはコミュニケーションと理解であり、解決策はすでに自分の中にあったりするのです。
もちろん個人差はありますし、性差による違いに科学的根拠はないという否定的な意見もありますが、これらの説明にはある程度の説得力があると思います。
ぜひ一度、男女の違いをテーマにした書籍を読んでみてください。
その際は「男性はこうだから理解してよ!」と自分を押し付ける視点ではなく、「女性はこうだから、このように接するのがいいのか!」と相手を理解しようとする視点で読むようにしましょう。きっと多くの気付きや学びがあると思います。
男女はなぜ違うのか
さまざまな違いを乗り越えていくためには、「男女はどう違うか」だけでなく「男女はなぜ違うか」という、より本質的な問題を理解することがもっと重要です。
では、このような違いはなぜ生じたのでしょうか。
結論はシンプルです。「違いは神がつくった」、それだけなのです。
なぜ神は男女を違うようにつくられたのでしょうか。
その結論もシンプルです。違いは全て愛のためにあるのです。
既に統一原理で学んでいるとおり、神は男性を自身の陽性実体、女性を陰性実体としてつくられました。
つまり神の男性的な部分と女性的な部分を、男性と女性とに分けて創造したのです。それは、お互いが助け合ったり補い合ったり、いわゆる「ために生きる」ようにしたというのです。
「助ける、補う、ために生きる」という愛の行動的側面は、お互いが違うからこそ可能です。
全ての人間が全く同じであれば、助け合う必要はありません。ために生きる必要のない世界になります。
神はそれを望まなかったのです。だから神は人間を男女に分けて創造し、一人一人に全く違う個性を与えたというのです。そう考えると創造原理的にも「違い」というのは愛を育むためにあると言えます。
交流をしながら相手に対して自分とは違う一面を見つけた時、それは愛を育むためにあるということを思い出していただけたらと思います。
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