https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4165

祝福結婚への準備 15

 動画「二世のための祝福結婚講座」をもとに、祝福に向かう具体的な準備やプロセスについて、毎週日曜日配信(予定)でお届けします。

 父母マッチングに取り組む二世やその父母の皆さまにぜひ読んでいただきたい内容です。

※本文中の内容は2020年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

(3)マッチングプロセス

⑧約婚期間の交流~愛を育むために

愛は育むもの
 約婚期間は祝福式に向けての準備期間です。
 それは式典参加のための外的準備だけでなく、積極的に交流し、お互いの心の距離を縮める期間でもあります。

 いくら祝福を受けることを神に誓ったとしても、それだけで二人の心が全て通じ合うことはありません。

 約婚をしたら、基本的には次回の祝福式に参加をすることになります。祝福二世が祝福式に参加し、真の父母様から祝祷を受ければ、その瞬間に二人の関係は兄弟姉妹から夫婦へと変わります。

 このように、原理的な立場は式典前後で明確に変わるのですが、私たちの心はそうもいきません。
 祝福式に参加した途端に相手が頼もしくなった、すてきに見えるようになった…という魔法のようなことは起きないのです。

 世の中では、人を好きになることを「恋に落ちる」と表現することがあります。
 誰かを好きになった途端に周りが見えなくなり、その瞬間から日常が非日常へと変わっていくことの例えなのでしょう。

 また、「一目ぼれ」という言葉もあります。出会った瞬間に心に電撃が走り、その人のこと以外何も考えられなくなるというわけです。

 私たちは心のどこかで、祝福にもそのような心の高揚を求めてしまうことがあります。しかし本然の夫婦としての男女の愛はそうではないのです。

 私たちは「愛は育むもの」と考えます。夫婦の愛の喜びは「恋に落ちる」ように突然もたらされるものではなく、自らの努力と投入と犠牲で、時間をかけながら二人で作り上げていくものと考えているのです。

 これは、決して男女の愛における胸のときめきや高揚を否定しているわけではありません。それらは確実にありますし、素晴らしいものです。
 事実、父母マッチングの証しでも「出会った瞬間に涙が出た」「神様の導きを全身で感じた」といった話が多くあります。

 しかしそれが霊的であれ何であれ、一時的もしくは限定的な心情の高ぶりだけでは愛は育まれていきません。

 約婚したカップルには二つのパターンがあると思います。

 一つは、約婚をした段階ですでに二人の間に多くの共通点を見いだし、関係が良好なカップル。平たく言えばラブラブのカップルです。

 もちろん仲が良いことは素晴らしいことです。しかし愛とは、数カ月の交流くらいで強固なものに育まれるものではありません。
 一見すると、お互いのフィーリングが合い、その関係が永遠に続くものと思うかもしれませんが、そう簡単なものではないのです。

 その時の仲の良さとは別に、ある意味では、緊張感をもって祝福式まで正しく交流をしてほしいと思います。

 そしてもう一つのパターンはこれとは逆で、約婚はしたけれどなかなか二人の関係が深まらないというカップルです。

 焦る必要は全くありません。今から愛を育めばいいからです。周りと比較せず、自分たちのペースでゆっくりとお互いの理解を深めていけばいいのです。

相手に関心を示す
 繰り返しますが、愛はいきなり二人の間に存在するようになるものではありません。いくつかのステップを通過する必要があります。

 愛を実らせるのは祝福後になりますが、約婚期間の心掛けとして二つのポイントをお伝えします。

 最初のポイントは、「相手に関心を示す」です。シンプルながら、ここから全てが始まります。

 関心を示すことの大切さを表す有名な言葉があります。それは「愛の反対は憎しみではなく無関心」という言葉です。
 まさにそのとおりです。愛とは対象に関心を示すところから始まるのです。

 例えば、約婚相手について「別に嫌いというわけではないけれども、好きというわけでもない」という状態にあったとします。

 初めはそれでも大丈夫です。祝福は好きな人を選んで連れてくるものではなく、神が出会わせたい人と出会うものですから、好き嫌いの感情のないフラットな状態でいいのです。

 しかしずっとそのままでは良くありません。ましてや祝福を受けたのに、家庭を持ったのにその状態が続いているとなると大きな問題になりかねません。

 ゆっくりでもいいので、相手と愛を育むための投入をしなければなりません。そしてその最初の一歩が「相手に対して関心を持つ」ということなのです。

 この関心とよく似た言葉に「興味」というものがあります。
 ある対象に心が引かれるさまを表す言葉であり、関心と同じような使い方をされることもあります。しかし、関心と興味では意味が大きく異なります。

 興味は受動的です。好きなもの、自分の心を刺激するものがまずあって、それについてもっと深く知りたいという心の動きです。
 それに対して関心は能動的です。対象が自分に刺激をくれるかどうかは関係ありません。あくまでも私の主体的な意識で、相手のことを知ろうとするものです。

 その言葉自体を否定するわけではありませんが、祝福の相手に関しては「興味」では駄目でしょう。相対者がどうであれ、神が準備した人だから関心を持って相手と向き合うという姿勢が必要です。

 「相手は何が好きなのか、嫌いなのか」「どんな過去を過ごしてきたのか」「どんな未来像を描いているのか」「何をしている時に喜びを感じ、どんな時に悲しみを感じるのか」など、関心を持って相手と向き合いましょう。

 そして関心は持つだけでは十分ではありません。関心は示すものです。
 関心を示すとは、相手が「この人は私に関心を持ってくれているんだな」と感じて初めて成功です。

 最初は無理やり感が出てしまうかもしれませんが、それでもいいと思います。
 男女交際の経験が豊富なわけではなく、むしろ今まで愛を守ってきた二人が、神によって引き合わせられたのです。不器用なくらいがちょうどいいです。むしろ器用な愛の表現を求め過ぎるのは良くありません。

 二人で二人だけの真の愛を育む楽しさはこれから始まります。その第一歩は相手に関心を持つことから始まるのです。

 次回、二つ目のポイントである「違いを理解する」についてお伝えします。

---

 ただいまU-ONE TVでは、動画「二世のための祝福結婚講座」を再配信中!
 実際に父母マッチングに臨むための内容を映像でお届けしています。

 祝福結婚に臨むあなたのために!
 そして改めて、祝福結婚の意義と価値を噛み締めたいあなたのために!

 ぜひ自宅や教会でご活用ください。

 ご視聴はこちらから↓↓


◆動画の視聴には、会員登録とU-ONE TVアプリのダウンロードが必要です。
 詳しくはコチラをご覧ください。

◆『父母マッチングガイドブック』でより詳しく知りたいかたはコチラ