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青年の希望 4

 あの『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』が、30年の時を超えてBlessed Lifeに掲載されることになりました。
 「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
 若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)


(光言社・刊『文鮮明師御夫妻メッセージ集 青年の希望』〈1995年11月10日初版発行〉より)

理想の概念

 「理想」の「理」という漢字は、左側の「王」、右側の「里」から成り立っています。つまり、「王の里」すなわち「王の村」を表します。片方が全体を象徴し、もう一方が中心を代表するのです。
 全体が一つの中心に焦点を合わせる時、その時が理想なのです。それは一人では決して成し遂げられず、中心点を取り巻く全体があって、初めて理想は存在するのです。

 一つ一つの漢字は、それぞれの思想を表すとともに、組み合わさってより深い意味を表します。
 「理想」のもう一つの要素「想」は、左側に「木」があり、右側に「目」があります。つまり、向こうにある木を対象として見ることを表します。すなわち、ある対象に対することを意味し、それは全体を表します。そして下に「心」が置かれています。これらが一緒になった時、一つの概念となるのです。
 人々がこれらの文字を使い始めた時、理想という概念の中に、幸福と理想のすべての要素が知らずに含まれていたということは、容易に理解できます。
 この理解の上に立って、一つの目的のために、私たちを取り巻く環境を発展させていった時、理想が存在可能となるのです。

 簡単に言うならば、理想は、一人では決して成し遂げることはできません。私たちが働き、働かせることのできる完全な一つの目的がある時にだけ、理想は存在できるのです。たった一人だけでは、理想というものはありません。相互関係が確立される時、そこに理想が芽生え始めるのです。

 それでは、理想的青年とはどういう青年でしょうか。彼は、決して自分自身の中に閉じこもることなく、全体と中心の両面を備えていなければなりません。それでこそ、初めて彼は、すべてを代表することができるのです。

 すべての個人は、他の人と異なっています。より外的なことに特別の視点を置く人もいれば、より内的なことに特別の視点を置く人もいます。
 とても弱い人もいれば、とても強い人もいます。傲慢(ごうまん)な人もいれば、謙虚な人もいます。
 理想的な人とは、両端までも包容でき、中心に立つことのできる人です。

 理想的青年とは、すべてを包み込み、中心として雄々しく立つ人です。
 彼は自分自身だけでなく、彼の村や家庭、国家をも心配する人です。また、現在だけでなく、過去に、未来に、そして世界に関心をもっています。

(続く)

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 次回は、「人間は神を中心としなければならないをお届けします。