シリーズ・「宗教」を読み解く 32
IAPD分科会での一僧侶の体験

ナビゲーター:石丸 志信

 2月に開催されたILC(国際指導者会議)2018でのIAPD(超宗教平和開発協会)分科会でIAPD韓国が創設された。この分科会にはILCに参加した世界の宗教指導者と韓国宗教協議会会員、神韓国家庭連合の代表が出席した。

 韓国の宗教指導者代表がIAPD決議文を読み上げた。その後、四人の世界の宗教指導者が祝辞を述べた。その中に、一人の日本人僧侶も含まれていた。彼は、前回の宗教者指導者会議に参加し、UPF(天宙平和連合)が提示している国連改革のビジョンに共感したため、今回のスピーチとなった。

▲IPAD韓国創設の祝辞を述べる僧侶

 スピーチ時間は3分程度なので、あらかじめ簡潔にまとめた原稿を用意していた。ところが、壇上で語り始めると、原稿内容を離れて自由に語りだした。結果大幅に時間が延びてしまった。

 分科会終了後に僧侶に聞いてみると、「文鮮明総裁は亡くなられてからの方が自由に働かれるのですね」と言う。何のことだろうといぶかしく思っていると、「壇上に立つと、天上の文総裁と地上の韓鶴子総裁が一つとなって臨在されているように感じた」というのだ。その高揚感で思わず言葉がついて出てしまったということだった。

 宗教者たちはそれぞれ神霊の働きを感じて、IAPD創設を歓迎している。