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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(126)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
八、悔い改めた時は出発した時と同じ

▲金元弼先生

神の恨を解かれる先生

 先生はこの道を歩きながら、本当に人々からいろいろな中傷、謀略、迫害を受けていらっしゃいます。けれども、先生はこれに対して、御自身を中心として絶対に弁明しようとされないのです。というのは、神がそのように人間から中傷、謀略、迫害されたからです。

 唯物論者は、神に対して何と中傷しますか。「神がいない」と中傷します。謀略を行います。共産主義者たちは迫害します。しかし神は、これに対して弁明しないというのです。ですから先生は、中傷、謀略、いろいろな迫害があるとしても、これに対して弁明しようとされないのです。神がこのような道を歩いたのだから、全人類が、全先祖たちがこういう中にあって全部失敗していったのだから、その人たちすべての恨みを解いてあげ、解放してあげなければならないのです。そういう立場に立たれる先生ですので、絶対に御自身を中心として、この問題を解決しようとなさらないのです。

 既成教会の人たちは、先生に対していろいろな迫害を加えています。先生についていく統一教会の食口たちは、食べ物もなく、住む家もないのですが、反対する牧師さんたちのためには、かえって、お金を借りてでも良いホテルで最高級の食事をごちそうしてあげ、丁寧にみ言(ことば)を教えてあげるのです。怨讐だとするならば、こんな怨讐はないのですけれども、先生は愛によってその人たちを迎えるのです。愛する兄弟たちを、食べ物も家もないという所に置きながらも、先生はそういうふうにしていらっしゃるというのです。

 神の心情が分からない人たちは、「あの人たちは食べても感謝もしない。み言を聞いてもかえって統一教会は異端であると言う。そういう人たちをなぜこういうホテルに泊めて、最高級のごちそうをするのでしょうか。もし私たち兄弟に少しでもお金を援助してくださるならば、何倍もの活動ができるのに、なぜこういうことをするのでしょうか」と言う人もいるのです。しかし、先生はそうされないのです。今年(1975年)になって初めて、本部や地方で教会を建設するのを助けてくださいました。今までは、絶対そんなことはされなかったのです。

 そういうことですから、すべての問題解決は、自分を出してするのではないのです。そうすれば、私たちは、信仰や親の心情とは何だろうかということについて一つ一つ、自分も知らないうちに、その内情の世界に接していけると思います。

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 次回は、「すべての人は神の使い」をお届けします。


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