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うまくいく夫婦仲の法則 35

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第四章 どのようにして夫婦愛を育てるか

3 二人が仲の良い夫婦になるには

※「A愛妻度」は第20回、「B愛夫度」は第21回を参照

⑮家族の写真をいつも持ち歩こう(A-⑬)

 家族の写真を持ち歩くというのは、日本人は習慣的にはまだ充分馴染んではいないかもしれませんが、実行することをお勧めします。欧米では、話が家族のことに及ぶと、すぐにポケットから写真を取り出して、「これが、私の家族ですよ」と見せてくれます。ご両親、妻、そして子供たちのにこやかな顔がそこにあります。

 私も手帳に家族で写った写真を入れていますが、手帳を開けるたびにそれが目に入る。たまにじっと眺めると、また家族に対する情がわいてきます。

⑯暴力と暴言をやめよう(A⑯、B⑮)

 妻に対して、怒鳴りつけたり、ひどい暴力を振るったりしたことはないでしょうか。

 反対に妻は、夫をなじったり、ヒステリックにののしったりしたことはないでしょうか。

 国内外を問わず、離婚の三大原因の一つが、「暴力」です。

 ひどい暴力を振るわれると、女性の心は傷つき、外面上従順になったようでも、腹の底では夫を軽蔑し、尊敬しなくなり、同時に恨みを持つようになります。また、女性の人格を冒瀆(ぼうとく)するようなひどい罵倒(ばとう)は相手を傷つけるだけで決して女性を心服させることはできません。

 また、暴力には、力の暴力と言葉の暴力とがあります。女性が力の暴力を振るうことは希ですが、言葉の暴力を振るっていることは多いのです。言葉は人の心をずたずたに引き裂き廃人にしてしまう力を持っています。力の暴力のように傷害事件になることはありませんが、結婚生活を破綻させるという点においては、同等の弊害があります。

 よくあることは、言うことを聞かない子供に対してこっぴどく叱り飛ばすことが習慣化し、「おかみさん」がいつしか「おガミさん」になっていて、夫に対してまで同じ命令口調でガミガミ、ガミガミ言うようになることです。これは、厳に慎まねばなりません。

 ある主婦から相談を受けたことがありますが、夫が、とうとう家に帰って来なくなってしまったというのです。初めは、ちゃんと毎日家で暮らしていた。しかし、会社からの帰りが遅くなり、やがて、土日もそそくさと出かけてしまうようになった。そのうち、無断で外泊するようになった。それで、「何を考えてんだー!」とさらに追求し、ののしった。すると、もう月に12回しか家に寄りつかなくなった、というのです。

 奥さんは、もしかして「愛人でもできたんではないか」と疑ってみたが、事実は、あまりに口うるさい妻にたまりかねての避難行動でした。

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 次回は、「素直にあやまろう/夫婦の性生活を大切にしよう」をお届けします。


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