アングル~情報戦に勝て。92
今は人任せで何とかなる時代ではない

 国家が有する権力、すなわち「立法権」「行政権」「司法権」が一カ所に集中しないようにする仕組みが三権分立である。
 権力が集中することによる弊害と恐怖については説明するまでもないだろう。
 この三権に加えて「第四の権力」といわれるものがある。それはマスメディアの持つ影響力を指す。

 権力分立の原則に従えば、権力相互間におけるチェック&バランスが維持されなければならないが、同時にわれわれ国民もまた、国家の主権者としてそれぞれの権力が正しくその独立性を保ち、国家・国民のために機能しているかどうかに、常に注意を払わなければならない。

 今回紹介するのは、世界日報(912日付)の「メディアウォッチ」欄「旧統一教会 朝日は文科相に『疑問符』事態を不透明にした政府と新聞の責任」の見出し記事。

 家族に病人が出たとき、医療機関や医師に頼るばかりでなく、病人の回復のために本人や家族がやるべきこともあるように、「当事者」としてのやるべきことに真剣に取り組まなければなるまい。

 世論形成もまた、人任せにしてはならない。今は人任せで何とかなる時代ではないからだ。
 政治をチェックし、法律をチェックし、メディア報道をチェックし、ちゃんと分かって自ら納得いく判断を重ね、自覚と覚悟を持って前に進まなければならない。

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