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私の心の中にいる神様 186
鍵が開かなかった理由

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

鍵が開かなかった理由

(女性 30代)

 同じ青年寮に住んでいる姉妹と一緒に伝道活動に向かう時のことです。
 何げない会話をしているときは良かったのですが、関心を持ってあれこれと相手に質問を始めると、なんだか反応が薄いのです。

 私としては「こうすれば喜ぶかな」「喜ばせたいな」と思いながら話すのですが、思ったような反応がないので、「喜んでいないのかな。いや、むしろ嫌がっているのかな」と考え始めて、気持ちが落ち込んでしまいました。

 相手の反応が悪いと自分を責め始めるというのは私の癖です。
 伝道活動を終えて一人で帰る道すがら、「こうだったのかな、ああだったのかな」と、自分では答えの出ない考えをぐるぐるさせて、暗い気持ちにはまり込んでしまいました。

 そんな気持ちを抱えながら寮に着いたのですが、今度は鍵がなかなか開きません。番号を合わせるダイヤルがうまく回らず、5分挑戦しても駄目でした。
 「私がこんな気持ちだから鍵も嫌がって開かないんだ。でも、開いてくれたっていいのに…」と、鍵のことまで責めてしまいました。

 すると、先に帰って中にいたその姉妹が気付いてくれ、中から親切にコツを教えてくれました。
 そして、思いがけないことに、「きょうはいろいろ聞いてくださって、固くなっていた心が解けてきたんですよ」と言ってくれたのです。

 姉妹の親切さ、そして意外な答えで心が解放されました。私は、相手の表情だけで一喜一憂して、一人で悩んでいただけだったのです。

 後でこの件を良心に尋ねると、「あなたに分かってほしくて、鍵を固くしたんだよ」という答えを感じました。
 鍵を責めてしまって申し訳なかったな、きょうは全部このままで良かったんだ、何も問題はなかったんだ、全部神様の愛だったのだと、納得した出来事でした。

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 次回は、「本当は真面目な後輩なんだよ」をお届けします。


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