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心情開拓
心霊を育てる生活原則(114)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

7 自分を兄弟の中で育てる

▲李耀翰先生

カイン・アベル関係が難しい

 一番難しいのは、何かというと、カイン・アベルの問題です。今、私たちが「原理」の中で、一番悩むのは、カイン・アベルの問題です。み言(ことば)によって、方向を決めて決心はするけれど、カイン・アベルが問題になって、そのまま倒れる食口(シック/家庭連合の教会員)が多いのです。アベルの、イスラエル民族の、ヤハウェ思想はいいのですが、メシヤと関係を結ぶことができなくて、転んだのです。カインも、アベルと関係を結ぶことができなくて、転んだでしょう。だから、信仰路程で一番難しいのは、カイン・アベル関係なのです。日本人はそれほどでもないのですが、韓国ではもっと難しいのです。

 韓国人の難しい問題は何かというと、あまりにも長い歴史に、隣の国家に押さえられ、だまされて、あまりにも悔しい歴史をもっているから、お互いにそうなっているのです。兄弟同士が、民族同士がそうなっているのです。反発心とか不信とか、それが韓国人の素性(そせい)になって、性格になっているのです。環境によってひねくれたというか、そういう面があるのです。だから大変なのです。

 日本人は、個人より団体になったほうが力があるという話があるのですね。個人に何か重い責任をもたせて走らせれば弱いのですが、団体となると強いのです。

 韓国人は、正反対です。個人で動かせば、世界一になる場合がある。個人に何か任せれば、世界的になる。特に語学とか、哲学とか、あるいは神学とか、個人で競争させれば、世界に負けない頭はもっているのですが、団体になれば、絶対団体生活はできないのです。みな、「自分がやる」というようになってしまうのです。そういうことで、カイン・アベルの問題は、韓国で一番難しいのです。

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 次回は、「自分を兄弟の中で育てる」をお届けします。


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