平和の大道 38
国際ハイウェイ・日韓トンネルが開く未来②

 皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
 同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
 Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!

佐藤 博文・著

(『平和の大道-国際ハイウェイ・日韓トンネル-』より)

日本・韓半島・北東アジアの未来像

 日韓トンネル・国際ハイウェイができると、中国東北部(満州)、韓半島一帯が世界の物流のハブ(陸、海、空)となって、物流の中心となり、多くの産業が興り、文化的発展も見られるようになる。というのは、この一帯は人口が最多で、優秀な人材、資源に恵まれ、情報、技術の集積地でもあり、一神教的な宗教的背景もある。特に中国東北部、北朝鮮の発展の可能性が高い。そうなれば必然的に南北統一へと向かう。日本とも連結されれば、韓半島が地理的な核となり、共産主義国家・中国の解放につながり、ゆくゆくは「北東アジア共同体」形成に向かう。

 北東アジアが米国、欧州にかわって、世界の経済、政治、文化を牽引する核となり、世界の一大中心地となる。その結果として、この地域に東西文明を融合した新しい文明が開花する。日本も韓半島と連結されることにより、大陸につながり、さらなる発展がなされ、新文明創造の一躍を担う。

麗水・順天・釜山・福岡・対馬地域

 きれいな海岸線、海洋資源、観光資源が豊富なこの一帯が、環太平洋文明の一つの中心地域となる。釜山一帯が福岡地域と一体的に発展し、釜山が上海のような大都市となる。

 また、対馬が日韓交流の歴史の表舞台に再登場する。江戸時代、対馬藩十万石藩主宗家が、徳川幕府と朝鮮国の間に立って日朝(日本と朝鮮半島)関係修復に尽力した。第19代藩主宋義智が朝鮮国との国交回復に尽くし、朝鮮通信使の道を開いた。対馬藩の雨森芳洲は、朝鮮通信使の実務責任者として活躍した(「誠信の交わり」)。朝鮮国王から送られた三具足、徳川将軍の位牌十二体が万松院に安置されている(上野寛永寺にも十二体安置されている)。日光東照宮には朝鮮鐘、三具足がある。

 日韓両国の関係から見れば、国際ハイウェイ・日韓トンネルは朝鮮通信使の現代版であるとも言うことができる。朝鮮通信使が日朝両国の相互理解と善隣外交に貢献したばかりでなく、それらを超えて文化交流と両国の発展に貢献していったように、日韓トンネル・国際ハイウェイは日朝関係の新しい地平を切り開く鍵となる。

 江戸時代、朝鮮通信使の件で対馬藩が活躍したように、これから日韓関係交流の仲介地域として対馬が浮上してくる。地政学上、日本列島と韓半島をつなぎ、北東アジアの真ん中に位置する対馬が北東アジアの国際交流センターとなるであろう。

日本と韓国にとっての日韓トンネル建設の意味

 また、日韓トンネルは、両国共同プロジェクトでなされる。実現まで相当の時間と資金と労力がかかる。それをなす過程で日韓両国の歴史的な課題も、共通目標を推進する中で漸次解決されていくようになり、友好関係が深まっていく。

 大分県耶馬渓の青の洞門を30年にわたり掘削した僧、禅海和尚を描いた菊池寛の小説『恩讐の彼方に』があるが、その現代版が日韓トンネルであると言うことができる。罪滅ぼしの「禅海和尚」の心で事をなす中で、怨讐関係を超えるという「禅海精神」、これが日韓の歴史問題の解決の糸口となる。

 日韓トンネルにより、日本が大陸と陸続きとなることが、日本の生き残りと発展の核心的要因となり、閉鎖的になりがちな日本文明の変質の契機を与える。

(『友情新聞』2014年8月1日号より)

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 次回は、「日韓トンネルは21世紀の朝鮮通信使」をお届けします。


◆『平和の大道 ―国際ハイウェイ・日韓トンネル―』を書籍でご覧になりたいかたはコチラへ(韓国語版もあります)


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