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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』100号(2021年春季号)
「中高生教育Q&A
〜部活動での頑張りを神様への精誠に転換〜

二世圏祝福推進センター 佐々木勝一センター長

【Q】
 中学の息子がいます。ぜひやりたい部活動があるようですが、信仰面がおろそかになることが不安です。アドバイスをお願いいたします。

【A】
 真の父母様のみ言にあるように、学生の本分は勉強です。このことは、私たち父母もみ言を動機としてはっきりと認識する必要があります。
 しかし実際には、学校の決まりなどで部活動(部活)に入ることが義務になっている、あるいは子女がやってみたいと思っているなどの理由で、たくさんの二世たちが部活に参加しています。

●信仰と学業と部活のバランスが重要
 私には、現在大学2年生の息子がいます。小学校を卒業して中学に入学するとき、息子が私に、「僕は中学でサッカー部に入って、将来はJリーグで活躍したい」と言ってきました。
 そのときの真剣で、かつキラキラ輝く息子の瞳を、今も忘れることができません。私自身が中学・高校とサッカー漬けの学生時代を過ごしたこともあり、息子が幼い頃、時間を見つけては公園で一緒にボール蹴りをしていました。
 その頃、ちょうどピースカップジュニア・サッカー大会が始まり、小学1年生から、教会のチームで仲良く楽しくサッカーをしてきました。そして中学に入学するに当たり、真剣にサッカーをやりたいと訴えてきたのです。
 部活を通じて学べることがあるのはよく分かるし、真剣に取り組みたいことをやらせたいと思う反面、親としては教会につながっていけるだろうか、勉強はおろそかにならないだろうかと心配しました。

 息子の場合は、中学でサッカー部に入部し、チームのために尽くす経験をしました。また工夫して、成和学生会の修錬会にも参加できました。部活が任意参加だった高校時代は、学生会の活動を頑張りたいという本人の意思を尊重しました。
 今回の質問者のように、皆様の家庭にも、学校での部活に夢や希望、また目標を持って入学する子女がいると思います。
 特に学校でのしばりがない限り、成和学生部の活動に投入するのがベストですが、部活を行うのであれば、父母の皆様には、子女の信仰的成長のためにそれを積極的に活用してほしいと思います。
 そのためには、日頃から子女とコミュニケーションをよく取ることが大変重要になります。中高生期は、自我が芽生え始め、学校の友人の影響を多く受けるようになり、親と会話することに対して「めんどうくさい」「うざい」と感じやすい時期だからです。
 部活に対して、子女が希望している部では活動の目標をどこにおいているのか、3年間でどんなステップがあるのかを本人に確認し、途中においても今どのあたりにいるのかといった感じで関心を持ち続け、積極的に会話していただければと思います。
 授受作用する時間を、例えば「毎週月曜日の朝の訓読会後」とか、「毎月第1土曜日の夕食後」などと決めるのもよいと思います。そして部活に参加する場合のメリット、デメリットを家族でよく理解し、検討して、信仰を土台に学校生活を送ることができるよう、導いてください。

●部活を通じて親子の信頼の絆をつくる
 コロナ禍が収まり、部活が本格的に始まると、「週末の時間がこれほど部活にとられるとは思わなかった」「部活を優先すると、礼拝に参加できない」「理由をつけて休んだら、そのあと大会に出場できなかった」などと悩む家庭も出てくるでしょう。
 部活は楽しいことばかりではありません。先輩や同輩、後輩ができ、新しい環境や人間関係の中でぶつかることもあれば、したくない雑用をしなくてはならない場合もあります。

 そんなときにこそ親は、「ために生きる喜び」を伝えてほしいと思います。つまり部活の頑張りを神様にお返しする精誠に転換してあげることが、私たち親の役割なのです。
 私は現在、年上層(28歳以上)の祝福推進を担当していますが、いざ祝福となったとき、中高生の時期にこの信頼の絆を築いたか否かで、子女個人の祝福に対する壁が小さくなったり、大きくなったりすることを、日々実感しています。
 もし、親が子女に寄り添うことができていなければ、祝福のプロセスに取り組む中で「埋め直していく」作業から始めることになります。
 父母の皆様は日頃から、子女の話によく耳を傾け、よく受け入れてほしいと思います。部活に限らず、子女が今、関心を寄せているものが何かを知り、そのことを一緒に考え、笑い、泣き、寄り添うことによって、子女は親の愛を感じ、信頼の絆ができていくのです。

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