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真のお母様の人生 10

お父様、子女様、統一家食口のために歩んでこられたお母様の人生

(『TODAY'S WORLD JAPAN』2014年1月号「証し お父様、子女様、統一家食口のために歩んでこられたお母様の人生〈後編〉」より)

 『TODAY'S WORLD JAPAN(トゥデイズ・ワールド ジャパン)』に掲載された、鄭元周(チョン・ウォンヂュ)総裁秘書室長の証しを毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

 真のお父様と最終一体をなし、天宙の母として立たれた真のお母様とはいかなるおかたであるのか。真のお父様が霊界から「あなたは神様が摂理のために私に下さった最愛の妻であったばかりでなく、最も誠実で身近な弟子だった」と語られた、そんなお母様のお姿の一端に触れることのできる証しです。
 この証しは2003年、真のお母様の還暦を祝って韓国で刊行された「韓鶴子(ハン・ハㇰチャ)総裁還暦記念文集」の第2巻に掲載されたものを翻訳し、整理したものです。(編集部)

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【韓国40大学巡回】
学生の妨害で騒然となる中最後まで講演しようとされたお母様

 199310月、お母様は韓国の40大学で講演をなさいました。韓国の大学界はざわめき立ち、いつ何が起こってもおかしくないような緊張状態となりました。巡回する中で、高麗(コリョ)大学(ソウル)と嶺南(ヨンナㇺ)大学(慶尚北道〈キョンサンプㇰト〉慶山市〈キョンンシ〉)で起きた事件は本当に深刻でした。

 嶺南大学でお母様がみ言を語られる間、外ではその大学の左翼学生たちと原理研究会の学生たちの間で小競り合いが起こっていました。講演が始まって20分ほどたった頃、反対する学生たちが会場に押し入ろうとして、場内は騒然となりました。

 防ぎ切るのは不可能と判断した金奉泰(キㇺ・ボンテ)会長は、お母様をお連れして退場しました。お母様は絶対に講演を終わらせなければならないと頑(かたく)なに拒まれたのですが、事態は深刻で、どうすることもできなかったのです。そのような中でもお母様は、「状況が慌ただしくて、やむをえず途中で終えますので、残りの部分は家に帰って読んでください」と念を押すことをお忘れになりませんでした。

 帰りの車の中でお父様に電話でこのことを報告されながら、お母様はお父様を慰めていらっしゃいました。指導者たちがお父様からお叱りを受けることのないように、いつもうまく説明してくださるのです。また、そのような状況に遭われたのがお父様ではなくご自身で良かったとお思いになるかたが、お母様なのです。

(続く)

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 次回は、「愛に飢えていた若者たちが真の母の愛に触れて立ち上がる」をお届けします。

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