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青少年事情と教育を考える 229
父親が家事に関わるほど子供は家のお手伝いをする

ナビゲーター:中田 孝誠

 父親の家事育児への関わりについて、本欄で度々取り上げてきました。
 今年2月にも、父親が育児に関わることで子供のメンタルヘルスを守る可能性があるという研究を紹介しました。
 今回は、父親が家事に関っているほど子供が家の手伝いをする割合が高くなるという調査を取り上げます。

 今月公表された厚生労働省の『21世紀出生児縦断調査』で、2010年5月に生まれた子供約2万4000人を対象に調査したものです。昨年5月の調査時点で子供たちは小学6年生でした。
 まず、子供たちに家の手伝いをする割合を聞いたところ、77.6%が何らかの手伝いをしていました。

 実際にやっている手伝いは、「部屋やお風呂などの掃除をする」(男の子51.4%、女の子48.1%)、「洗たく物を干したり、たたむ」(同35.4%、46.7%)、「お米をといだり、料理を作るのを手伝う」(同31.8%、44.5%)などです。

 一方、父親が家事に関わっている状況を見ると、家事を「よくする」父親は24.5%、「ときどきする」が48.4%です。
 これを子供の手伝いと合わせてみると、多くの場合、父親が家事を「する」割合が高いほど子供が家の手伝いをする割合も高くなっています。

 例えば、父親が家事を「よくする」家庭では、子供がお手伝いで「洗たく物を干したり、たたむ」割合が45.5%、「ときどきする」家庭では41.0%、「ほとんどしない・まったくしない」家庭では34.5%でした。「部屋やお風呂などの掃除をする」では、順に50.4%、51.4%、46.5%。「お米をといだり、料理を作るのを手伝う」では、40.6%、38.2%、34.2%です。

 今回の調査ではそこまで触れてはいませんが、前にも書いたように、父親が家事や育児に関わり、母親とコミュニケーションを取ろうとするほど、母親のストレスが減少し、夫婦関係が良好になるという指摘もあります。
 実際、そのような体験をしている人も少なくないのではないでしょうか。もちろん良好な夫婦関係は子供の成長に良い影響をもたらします。
 今回の調査は、そのことを示していると言っていいかもしれません。