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進化論から新創造論へ 25

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「進化論から新創造論へ」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 人間の祖先は本当にサルなのか? 統一思想からの提案は、科学的真理のように装ってきた進化論の終焉(しゅうえん)を告げる!

統一思想研究院 李相軒・編著

(光言社・刊『ダーウィニズムの誤りと統一思想からの提案 進化論から新創造論へ』より)

統一思想による新しい創造論

(7)有神論的進化論について
-進化ではなくてすべては神の創造-

 キリスト教根本主義は、神は進化を創造の手段として用いたと主張している「有神論的進化論」に反対しています。ダンカンは次のように言っています。

 多くの良識ある人々や学者が、一般に「有神論的進化論」と言われるものを支持している。キリスト教系の大学で理科系の教授は、科学的な立場や社会的地位を維持したいという思いから、有神論的進化論の支持に回る。神は自然のプロセスを創始したとか、神は最初の原形質をおつくりになり、それ以後は進化の推移を方向づけた、というふうにこの説は教える。……聖書を信じるクリスチャンが有神論的進化論を拒否するのは、それが聖書の字義どおりの解釈を不可能にするからだ。人間は土地のちりで形造られたこと、そしてアダムが神のかたちに創造されたことを聖書ははっきりと述べている(*50)。

 この問題に関して統一思想の新創造論の見解を述べます。統一思想は、神による創造を主張し、進化論を否定します。しかし地質学者や人類学者が明らかにした科学的な事実はそのまま認めているのです。ただその解釈の仕方が進化論とは全く異なります。進化論(ネオダーウィニズム)は突然変異と自然淘汰によって生物は進化したと主張していますが、そうではなく、人間を目標にしながら、低級な生物から高級な生物へと、段階的に創造がなされたのです。現象的な結果だけを見れば進化したように見えます。しかし決して進化ではなく、創造なのです。

 統一思想は、人間は神の“かたち”に創造されたと明確に主張しています。また人間は鉱物、植物、動物と同じ要素からつくられています。したがって人間は土のちり(地球をつくっている材料)でつくられました。ただ6千年前に一瞬のうちにすべての生物が創造されたとするキリスト教根本主義の見解には同意しません。聖書に記録されている天地創造の記録は、創造の過程(プロセス)を表しているだけであって、6日間とか6千年という数字が文字どおりの正確な期間を表しているのではないと見るからです(図26参照)。

 統一思想の新創造論は有神論的進化論を支持し、主張しているのではありません。統一思想が主張しているのは、あくまでも真なる新しい創造論なのです。


*50 ダンカン『進化論―その盲点をつく―』128129頁。

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 次回は、「アダムとエバの創造」をお届けします。


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