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スマホで立ち読み Vol.19
『真のお母様、感謝します』28

(光言社・刊『真のお母様、感謝します』より)

 スマホで立ち読み第19弾、『真のお母様、感謝します』を毎週木曜日(予定)にお届けします。
 真のお母様(韓鶴子総裁)との出会いの証しを集めた貴重な一冊です。

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海のような人生を送られるお母様
金錫柄(キム・ソクビョン/6000双)

 私の故郷は、南海の青い海を抱いています。赤い夕焼けの中、空と一つになった海は、いつも神秘に満ちていました。幼い時、その穏やかな海で泳げば、母の懐に抱かれたような安らかな思いになりました。

 私は天一国(てんいちこく)三大経典の編纂(へんさん)の実務を、責任を持って進めながら、真のお母様からたくさんのみ言(ことば)を頂きました。そのうちで最も印象的なみ言が、海をご自身の人生に比喩(ひゆ)されたものでした。

 「私の人生は海のようです。海の中には、あらゆる生命体が生きていて、豊かに育まれます。深い海の底には、ごうごうと渦巻く巨大な水の流れがありますが、人々はそれを見ることができません。天の摂理はもちろん、私の生涯もこのように展開されてきました。台風のように吹きつける摂理の中心において、私だけが知っている、語ることのできない事情がたくさんあります。私はその渦に巻き込まれずに乗り越え、勝利して、蕩減復帰摂理歴史を真のお父様と共に終わらせることができました」

 このみ言は、幼い頃の海に対する記憶が鮮明な私には、格別、印象深いものです。

 お母様はまた、ご自身を荒れ狂う海に浮かぶ帆船にも比喩されました。広い海で、たった一艘(そう)で波にもまれる帆船であれば、どれほど恐ろしく、孤独でしょうか。その試練を越える秘訣(ひけつ)を、お母様は一言、「感謝すること」と語られました。さらに、「感謝は、心と体が統一される道だ」ともおっしゃったのです。なんと深いみ言でしょうか。

 私は、30年余りを、お母様の近くでお仕えしてきました。世界を舞台にした講演に随行することもありましたが、そのたびに感動を受けることの一つが、お母様の徹底した「時間厳守」です。

 一日一国を巡回されることも希(まれ)ではない強行軍の中、常に万全の準備をされ、遅刻されることは一度もありませんでした。講演時間も同様で、予定された時間を正確に守られました。いかなる状況においても、約束を安易にはお考えにならず、お守りになるお方でした。

 このように、ご自身には厳格なお母様でしたが、食口(シック)たちには限りなく愛を注がれました。日本の食口に対する愛は、一層切なく、特別であるように感じます。母の国であり、世界の食口たちの中で最も多くの苦労をしているのがお分かりなので、そうなのだと思います。日本に行かれるたびに「故郷に来たようだ」とおっしゃり、明るい微笑で食口たちに対されました。忙しいスケジュールですが、食口たちと少しでも多く会おうとなさり、少しでも長く和動会を持とうとされました。お母様は、与えてまた与え、忘れる人生を生きられるお方です。

▲真のお母様

 お母様はまた、強力で明確なリーダーシップを持っていらっしゃいます。一つのプロジェクトを指示されるときは、大きな方向と目的、さらに方法を教えてくださり、事がよく遂行できるように導いてくださいます。

 東欧の共産圏での地下宣教「ミッション・バタフライ」を素材としてミュージカルを作るように願われたときには、資料も少なく、途方に暮れるような気持ちでした。そのとき、お母様は、「祝福を受けたカップルの愛の物語を加味すればよい」という方針を下さり、ドラマチックで感動的なミュージカル「天一国の蝶(ちょう)の夢」を誕生させることができたのです(2016年2月、真の父母様御聖誕日と基元節3周年の記念行事で上演)。

 また2016年から始まったHJ天苑摂理は、お母様のリーダーシップが最高に発揮されているプロジェクトです。特に天地鮮鶴苑(天苑宮)は、真の父母様の生涯と業績を世の中の人々に教育する殿堂で、お母様の限りない関心と精誠が注がれている所です。このためにお母様は、アメリカとヨーロッパの有名な博物館や記念館を視察されながら、アイディアを構想して、実務者たちに方向性を定めてくださいました。

 お母様は外柔内剛の典型でいらっしゃいます。鶴は優雅ですが、ヒマラヤを生死を懸けて越えていくように、お母様は食口たちには限りない愛で接してくださいますが、摂理の前では強く雄々しく先頭に立っていらっしゃいます。

 「6000年の摂理史を、私の当代に終える」というお母様の誓いを、私は信じます。お母様は信じられないことも信じてこられ、許すことのできない人も抱いてこられました。そうして、お父様と共に復帰の道を開拓なさり、原理の道を踏んで上がり、ついに天の父母様と一体になられました。「真の父母様はみ言の実体であり、実体のみ言である」ということを、毎日毎日、実感しています。

 海のような人生を送られるお母様──。
 海にはすべてのものを抱く豊かさ、温かさがありますが、原理原則によって運行する厳格さもあります。天一国時代、地上に実体としていらっしゃるお母様は、その海のようなお方です。

【お父様がお母様について語られたみ言】
 曲折の蕩減路程を歩んできたという事実を考えるとき、お母様といい加減に向き合うことはできないというのです。そこには、おばあさんの悲運の歴史、大勢の母のような中年の女性たちの恨、姉や妹のような女性たちの恨の歴史が宿っています。その結実としてこのすべての恨を解くために、代表として選ばれた方がお母様という方です。
(『真の父母の絶対価値と氏族的メシヤの道』121ページ)

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 次回は、「お父様、心配しないでください」(都 惠子)をお届けします。お楽しみに!


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