https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=314

進化論から新創造論へ 11

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「進化論から新創造論へ」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 人間の祖先は本当にサルなのか? 統一思想からの提案は、科学的真理のように装ってきた進化論の終焉(しゅうえん)を告げる!

統一思想研究院 李相軒・編著

(光言社・刊『ダーウィニズムの誤りと統一思想からの提案 進化論から新創造論へ』より)

現代進化論(ネオダーウィニズム)は間違っている

(2)熱力学第二法則との矛盾
-自然のままにしておけば秩序は崩壊する-

 熱力学の第二法則によると、閉鎖系の中ではエントロピーは増大します。エントロピーの増大とは、物理系は秩序が減少する方向へ不可逆的に進行することを意味しています。神による創造の力とか、人間の働きかけなどを全く考えないで、自然のままに放っておけば、より無秩序な方向へ進むというのがこの第二法則の内容です(図10参照)。


 生物の身体は高度な秩序を保っていますが、生命を失った場合、自然のままに放置しておけば、腐敗して形が崩れて土に帰ります。これが自然のままの方向性です。土(および水と大気)から植物、動物、人間ができるのはその逆のコースです。ところが進化論は、そのように自然の作用によって地球上に生命が誕生し、生物は単純なものから複雑なものへ進化したと主張しているのです。

 このエントロピーの増大について、進化論者は「それは閉鎖系での話であって、開放系で外部からエネルギーの供給があれば別である」といいます。太陽がエントロピーを増大させながら、莫大なエネルギーを放出しているため、そのうち一部が地球に吸収され、地球上のエントロピーを減少させているというのです。

 しかし英国の科学評論家、ヒッチングも指摘しているように、太陽エネルギーが地球上のエントロピーを減少させたというだけでは不十分です。「[地球上]の進化の進行は太陽エネルギーによってどのように支えられたのか、いかにして無秩序から秩序がもたらされたのか、といった疑問は未解決のまま(*11)」だからです。


*11 ヒッチング『キリンの首』231頁。

---

 次回は、「生命の自然発生の説明の困難さ」をお届けします。


◆『進化論から新創造論へ』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ

◆マンガで読みたいかたはコチラから