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進化論から新創造論へ 10

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「進化論から新創造論へ」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 人間の祖先は本当にサルなのか? 統一思想からの提案は、科学的真理のように装ってきた進化論の終焉(しゅうえん)を告げる!

統一思想研究院 李相軒・編著

(光言社・刊『ダーウィニズムの誤りと統一思想からの提案 進化論から新創造論へ』より)

現代進化論(ネオダーウィニズム)は間違っている

 ダーウィンが1859年に『種の起源』を発表するや否や、彼はキリスト教世界から猛烈な非難を浴びました。しかしダーウィニズムは科学的な理論であるとして次第に勝利をおさめ、一般に受け入れられるようになりました。特に1940年代に総合説が打ち立てられることによって、揺るぎない地位を確立したかのようでした。ところが1980年代に至り、ダーウィニズムを見直そうとする気運が急速に高まってきました。そこでネオダーウィニズムの問題点として指摘されている中から、代表的なものを取りあげてみます。

(1)中間生物の化石の不在
-始祖鳥は中間生物ではなかった-

 大きな突然変異は生物にとって有害であり、しばしば致命的なことが知られています。それゆえ、小さな突然変異が連続的に起こり、自然選択によって、生物は徐々に進化したと考えられています。だから、種から種への進化の足跡を示す連続的な生物の化石が発見されなければなりません。しかし、実際は中間生物の化石はほとんど発見されていないのです。このような中間生物が存在していた証拠となる化石が見つからないという事実を「失われた環」(ミッシングリンク/missing link)と呼んでいます。

 進化論では無脊椎動物から脊椎動物へと進化する過程で、単純な脊椎動物の段階を通ったと信じられていますが、化石の記録はそのような証拠を残していません。

 海綿動物、腔腸動物(サンゴ)、キョク皮動物(クモヒトデ)、軟体動物(マキガイ)、節足動物(三葉虫)などの化石が無数に見いだされるカンブリア紀の始めのころと、脊椎動物として真に魚の性質を備えた最初の動物の化石が現れたオルドビス紀の終わりのころとの間には、約1億年の断層がありますが、その間の移行中間型の化石が全く見られないのです(*8)(図9参照)。どんなに巧妙に仮説をつなぎ合わせても、この大きなギャップを進化論で説明することは困難です。


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 爬虫類から鳥類へと変わる途中の中間生物の化石の一例として挙げられている始祖鳥についても、最近では中間生物ではなくて、単にその当時生息していた奇妙な鳥の一種にすぎない可能性が強いとされています(*9)。最近では、始祖鳥よりさらに7500万年も古い、15千年前に生きていたとされる鳥の化石がアメリカのテキサス州で発見されたという報告もあり(*10)、始祖鳥が爬虫類から鳥類へ変わる中間生物であるとはいえなくなりつつあります。

 この中間生物の化石の不在は、進化論にとっては根本的な問題点なのです。


*8 F. D. Ommaney, The Fishes, Time-Life Publicatons, New York, 1964, p.60.
*9 Francis Hitching, The Neck of the Giraffe or Where Darwin Went Wrong, Pan Books Ltd., 1982.
 樋口広芳・渡辺政隆訳『キリンの首』平凡社、1983年、4043頁。
*10『科学朝日』19872月号、16頁。

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 次回は、「熱力学第二法則との矛盾」をお届けします。


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