アングル~情報戦に勝て。45
「木を見て森を見ず」

 「木を見て森を見ず」とは、「小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ」(デジタル大辞泉)をいう。
 家庭連合(旧統一教会)に対する批判や非難のほとんどは悪意や偏見に満ち、意図的になされているものだが、そうでなかったとしても、冒頭の例えのように、見える一部分だけを見て全体を見ていない、あるいは見える一部だけから全体を判断している場合が少なくない。ほとんどの国民はそうなのかもしれない。

 今回紹介するのは、ウェブサイト「True Parents 真の父母様を中心に一つになろう」から、「『週刊現代』に掲載された“み言批判”の虚偽【反論2】――文鮮明師の思想は“反日”ではない」の見出しページ。

 「旧統一教会」に限ったことではないが、何事かについてより正確に理解しようとすれば、たくさんの木を見た方がいいし、森全体をさまざまな角度から見るべきである。
 一つの記事(ツイート)、一つの報道(YouTube)、一冊の本からとんでもない誤解や勘違いが生じ、大騒動が起きることの事例は枚挙にいとまがない。

 現代社会は「木」の情報にあふれている。忙しい日々の中で他の木にも目を向け、森全体を見ることは容易ではないが、偏見や先入観にとらわれず、思い込みや決めつけで判断しないように気を付けなければならない。
 人間始祖の時がそうであったように、「うそ」は人を「死」に至らしめることがある。今の時代、最も大事なことは、うそと本当のこと、偽りと真(まこと)を見極めることなのかもしれない。

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(則)