平和の大道 8
人類一家族世界のモデルに

 皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
 同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
 Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!

佐藤 博文・著

(『平和の大道-国際ハイウェイ・日韓トンネル-』より)

④若者に夢と希望と仕事を提供
 今青少年の倫理的退廃・犯罪等の問題が、先進国だけでなく、開発途上国でも深刻な社会問題となり、国を挙げてこの問題に取り組んではいるが、効果的な解決策が見つからないのが現状である。

 青少年問題の根本的な原因は、現代社会において、人生をかけるに足る夢・目標や仕事が見つかりにくいというところにある。しかし、国際ハイウェイプロジェクトは、世界平和という大義もあり、ビジョンも具体的で分かりやすく、新しい技術開発の可能性もあり、多くの人の創造力が必要になる。

 未来を担う青少年にとって、これ以上夢と希望と仕事を与えることのできる事業が他にあるだろうか。宇宙開発以上のものである。それゆえ、若い人々には企画段階から参画してもらい、彼らの斬新なアイデアと活力を投入してもらうようにすべきである。

 世界中にハイウェイのネットワークを敷く作業は、大変な費用と時間と労力がかかる。ハイウェイは建設後も、空港、博物館、教育施設、ホテル、観光事業、レジャー施設等の付属施設の運営や、道路のメンテナンスに多くの優秀な人手が必要になる。人類の平和と幸福に直結した有益な仕事を、未来を担う青少年に十分に提供できる。ひいては、今の失業問題の効果的な対策にもなる。

⑤ポスト冷戦時代の人類の共通目標
 1991年ソ連の崩壊により共産主義が体制として崩壊したが、資本主義の勝利を意味するものではない。人類は、確かに物質的には進歩したが、今のところ精神的には弱肉強食の域を脱していないため、民主主義・共産主義両者とも人間そのものの倫理性を高めることに失敗している。冷戦構造の崩壊により経済はグローバル化したが、グローバルエイジにふさわしい高度な倫理性に裏付けられた「グローバル精神」は育っていないことが現代社会における根本的な問題である。

 グローバル精神が育つためには、民主主義・共産主義の掲げた理想を超えて、人類の心を揺り動かす夢のある大きな共通目標・理想となる「シンボル」が必要だ。「国際ハイウェイプロジェクト」は正にポスト冷戦時代における「平和建設」としての「シンボル」となり得る。国際ハイウェイプロジェクトが効果的なのは、ハイウェイ事業に参画し協力する過程で、それぞれの分野で創造性を発揮することができ、さらに、事業を推進する中で、平和精神を実践的に学び、より高い倫理観を身につけることができるということである。

 つまり「人類の倫理水準の向上」を、具体的な活動をすることで図ることができる。このことが国際ハイウェイプロジェクトを文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁が提唱された大きな狙いの一つである。

⑥「北東アジア共同体」の形成の主要インフラ
 世界経済にとって、今後米国もEU(ヨーロッパ連合)も世界経済の牽引車となることは難しくなっていき、北東アジア地域がその核となる可能性が高いという見解がある。また、共産主義体制を保持したままの中国が世界経済の中心となっても問題がある。

 とすれば、北東アジア(日本・韓半島・中国東北部)がその中心となる可能性が一番高いと見ることもできる。人口3億以上の、頭が良く勤勉で優秀な人口を抱えているこの地域に世界経済の核を形成する。そうしないと、世界経済の核・中心が不在になり、不安定化し、世界平和にとって支障をきたす。

 「北東アジア共同体」形成には、まず、日韓トンネルが不可欠である。同時並行して、この地域に国際ハイウェイを建設し、そのネットワークを形成し、そのような基盤の上に世界経済を牽引する経済の核をつくる。米国やドイツも参加していただく。そうしないと、太平洋戦争の轍を踏みかねない。

 さらに、この地域に多民族・多文化共存の「人類一家族」の地域共同体をつくる。そこが人類一家族世界のモデルとなる。

(『友情新聞』2012年1月1日号より)

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 次回は、「日韓両国の共通目標に」をお届けします。


◆『平和の大道 ―国際ハイウェイ・日韓トンネル―』を書籍でご覧になりたいかたはコチラへ(韓国語版もあります)


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