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スマホで立ち読み Vol.19
『真のお母様、感謝します』4

(光言社・刊『真のお母様、感謝します』より)

 スマホで立ち読み第19弾、『真のお母様、感謝します』を毎週木曜日(予定)にお届けします。
 真のお母様(韓鶴子総裁)との出会いの証しを集めた貴重な一冊です。

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東欧の涙の歴史に光を当ててくださった
ユライ・ライダ6000双)

 私はスロバキアの首都、ブラチスラバで育ちました。1971年に入教した、東欧の初期のメンバーの一人です。妻もスロバキア出身です。

▲ユライ・ライダ氏

 私が伝道された当時、ブラチスラバはチェコスロバキアの中心都市の一つでした。そこに最初の宣教師であるドイツの女性食口、エミリエ・シュテベルが来たのは1968830日のことでした。オーストリアの首都ウィーンから国境を越えてやってきたのです。

 同年に起こったチェコスロバキアの民主化運動「プラハの春」には大きな希望がありました。共産主義には希望がありませんでした。しかし、その年の820日、ソ連、東ドイツなど5カ国の軍隊が侵攻し、プラハが占領されてしまったのです。人々は深い絶望に陥りました。そのような深刻な状況にもかかわらず、エミリエは勇気を持ってやってきたのです。真の父母様のメッセージを携えて──

 東欧の共産圏での地下宣教「ミッション・バタフライ」が始まる1980年以前、1973年から78年にかけて、チェコスロバキアで20人近くの食口が投獄されました。獄死したマリア・ジブナ(享年24)、そして私もその中にいました。誰もがマリアのように殉教する可能性があったのです。私も死んでいたかもしれません。

▲殉教したマリア・ジブナさん

 後に、アメリカにおられた真の父母様が、刑務所に送られた私たちのために、朝早くから聖地で涙しながら祈ってくださっていたことを知りました。父母様が私たちを救ってくださったのです。

 私たち初期のメンバーの伝道への情熱にはものすごいものがありました。共産主義者ですら、私たちに比べれば弱い者に過ぎませんでした。警察は私たちに伝道させないようにしましたが、私たちを止めることはできませんでした。私たちは聖霊に満たされてエネルギーに満ちあふれ、彼らを圧倒したのです。それは再臨主と共にあったからです。

 真のお母様は2015年の基元節2周年に、このチェコスロバキアの初期のメンバー、そして東欧への最初の宣教師を表彰してくださいました。また、欧州宣教50周年を迎えた同年5月には欧州に来てくださり、復興をもたらしてくださったのです。

 さらに20162月、真の父母様御聖誕日と基元節3周年の記念行事の時には、「ミッション・バタフライ」をテーマにしたミュージカル「天一国の蝶の夢」を上演してくださったのです。私は統一運動であるチェコ天宙平和連合(UPF)の事務総長として、その記念行事に参加させていただきました。

 お母様が直接指導されて完成したこのミュージカルは、聴衆に深い感銘を与えました。もちろん、私も泣きました。それは、私が45年もの間、心の奥底にしまっていた涙の歴史に、お母様が光を当ててくださったからです。

▲ミュージカル「天一国の蝶の夢」

 共産主義国を愛し、み言を伝え、解放をもたらしてくださった真の父母様に改めて感謝を申し上げます。

【お父様がお母様について語られたみ言】
 お母様は聖霊です。……お母様は、命を復活させる方であり、再び生んで祝福するのです。
(『神様の祖国解産完成』115ページ)

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 次回は、「自ら先頭に立って大統領を伝道された」(河野高志)をお届けします。お楽しみに!


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