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心情開拓
心霊を育てる生活原則(55)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【ノア家庭】
からすとはとの象徴摂理

 4数も、四位基台を中心としたサタン分別数です。40日過ぎて、からすを飛ばしたというのは、エデンに天使長と一緒に暮らしたということを示しているのです。そして、サタンが、相手がいなくて対象を探していることを、からすを水面に飛ばすことで象徴しているのです。

 3回飛ばしたというそのはとは、霊人体を意味しています。アダムが神に造られて、生霊体をもった人間として成長しなければなりません。ゆえに、蘇生のはと、長成のはと、完成のはとがいるのです。アダム一人を通じて、創造目的をなそうとする原理を、はとを3回飛ばせることを通じて、象徴的に見せてくださったのです。

 この象徴的摂理には、堕落した意味ばかりではなく、原理的な意味もあります。2番目のはとがオリーブの若葉をくわえて戻ったというのは、長成期は予約圏だと、2番目のはとの位置を示してくれたのです。結果的に2番目のアダムたるイエスが十字架につけられたということを、あらかじめ見せたとすると、結局イエス様が十字架につけられるのが予定であるというふうに考えられますが、これは堕落以後のことを予言するのではなく、創造原理的に、アダム一人が行く道を意味しているのです。

 箱舟を中心として、40日間の条件を過ごして中心人物が決定され、それは神とノアとの関係が、サタン分立ができたことを意味しています。けれども、子女の立場、カイン・アベルの使命、実体基台においては、人間自身の責任をもってしなければなりません。堕落性を脱がなくてはならない自身の責任があるのです。それで、サタンと完全に分別した立場、すなわち縦的にはサタンと関係ない信仰条件を立てたのですが、神の命令を受けてそのとおりに服従して、信仰して、誠意を尽くして、ノアを中心として8人が一つとなって過ごしました。

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 次回は、「ハムの実体基台」をお届けします。


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