シリーズ・「宗教」を読み解く 219
宗教統一と世界平和⑰
天宙的次元のアベル国連の姿が天宙平和連合

ナビゲーター:石丸 志信

 イエス・キリストは、最後の晩餐(ばんさん)の席で、弟子たちにこう語っている。

 「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」(ヨハネによる福音書 第146節)

 イスカリオテのユダが裏切り、その後、三弟子をはじめ他の弟子たちもことごとく離れていく中、イエスは独り十字架の道を行かざるを得なかった。

 もし、彼らがイエスとは何者であるかを悟って、彼に従っていたとしたら、このような言葉を遺して逝くことはなかったであろう。道半ばにして逝かざるを得ない無念な思いを感じる一言だ。

 創造主なる神を裏切り、愛の絆が切れてしまったために、絆を取り戻し、神様の懐に帰っていく道を開くために来られたひとり子イエスであった。
 復活によって、一つの門が開かれたとしても、全人類が余すところなく最終的に完成に至る道はいまだ残されてきた。

 文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁夫妻が、超宗教平和運動に全身全霊を傾けて推進されて半世紀。すでに「真の父母」であると世界に公言された後、文総裁夫妻は2005912日に「天宙平和連合(UPF)」を創設された。

 この時の基調講演のタイトルは「神様の理想家庭と平和理想世界王国」であった。
 その中で、「新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUN(国連)の姿が、まさに『天宙平和連合』です」(『平和神経』平和メッセージ1)と明言している。

 そして、平和理想世界の実現は、人類の願いであると同時に、神様の創造理想であり、それは神様の真の愛による真の家庭から始まることを全世界に告げた。
 さらに、全人類にくまなく伝えるべく、このメッセージを携えて世界120カ国を巡回され、各国にもUPFを創設していかれた。

 イエスが願ってきた人類が天の父のみもとに行くことのできる「道」の最終段階を、文総裁夫妻が「真の父母」の名をもって切り開き、成し遂げていかれたものだと理解できる。


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