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シリーズ・ズバリ解決天宙大学 195

 このコーナーでは、『ムーンワールド』に連載されている「ズバリ解決天宙大学 なんでも質問コーナー」を、毎週土曜日にシリーズでお届けしています。子供たちの純粋でユニークな、そして本質を突いた質問がこのシリーズの読みどころです!

Q:視覚障害者のかたをお手伝いしてあげたいときは、どうしたらいいですか?(小6女子)

▲「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク

A:白い杖を真っすぐ頭の上に掲げているときはSOSのシグナルです。正面から「どうかなさいましたか?」と声をかけてください。

 視覚障害者のかたが、白い杖(白杖)を真っすぐ頭の上に掲げているときはSOSのシグナルです。(シンボルマークを参照)

 正面から「どうかなさいましたか?」と声をかけてください。後ろから声をかけると気が付きにくかったり、驚いて転倒する危険があったりします。また、いきなり身体に触ったり、手を握ったりすると驚いてしまいますので必ず声をかけてから行ってください。

 まず、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけましょう。どこかに誘導するときの基本は、相手の左側半歩前に立って、右手の甲を相手の左手の甲にくっつけます。そこから腕を伝って肘の上を持つ基本姿勢を取ることができます。白杖を持っている方の手(右手)には触らないでください。

 知っておいてほしいことは、白杖を使っている人が全て全盲とは限らないということです。
 弱視のかた、視野狭窄(きょうさく/視野が狭い)のかたも使っています。聴覚の障害のあるかたが使う場合もあります。
 そして、視覚障害者であることを周りに知らせるために、本当は白杖を持たずに、みんなと同じように歩きたいのに持っている人がいるということです。

 そのような状態や気持ちを考えながら声をかけることが、「ために生きる」第一歩です。

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 次回は、第196回「なぜ毎年、おじいちゃんの家にツバメが巣作りするの?」をお届けします。