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中和新聞セレクト Vol.3
生活信仰のすすめ

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第3弾は「生活信仰のすすめ」(家庭カウンセラー:内田由喜氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2020年4月から連載中のシリーズです。

14回 霊界・先祖について〈後〉

(中和新聞 2022年2月8日 通巻1434号より)

 今シリーズでは、信仰の基本的な在り方や実践について考えます。日々の生活を通して神様を感じる生活が大切です。今回は、霊界・先祖についての後半です。(『祝福家庭』での連載を整理したものです。文責・編集部)

■地上生活での課題は「ために生きる愛」の体恤
 天国は、まず地上で成し遂げられなければなりません。み言です。

 「神様の創造原理によれば、天国は、まずこの地上世界で完成されなければなりません。本来人間は、肉身をもって地上で天国生活をしたのちに、自然に肉身を脱げば霊界の天国に場所を移して永生するように創造されました。……本然の家庭と天国とは、その類型が同じです。……その家庭が真の愛を中心として一つになれば、和合と統一は自動的にやって来ます。その基盤の上に、真の愛と真の生命と真の血統が連結され、理想の目的も可能になるのです」(天一国経典『天聖経』7篇・1章・4節・17

 神様は「ために生きる愛」(真の愛)で人間を創造されました。霊界は、根本に「真の愛」がある世界なので、地上生活でいかに「ために生きる愛」を体恤(たいじゅつ)するかが課題です。地上で自分以上に相手を優先し、命懸けで愛する「真の愛」を体恤しましょう。さらに、すでに霊界に行っている私たちの先祖を愛し、いかにして救うことができるかを考えなければなりません。

 「先祖を解放しなければなりません。先祖を解放しようとすれば、自分の一族よりも霊界の先祖を愛し、投入しなければなりません。そのようにしなければ、天上世界の地獄に行った先祖が地上に訪ねてくることができません」(同7篇・4章・3節・23

■先祖たちと共に「真の愛」に生きる
 地上の私たちの幸・不幸は、霊界にいる先祖たちの働きが大きく影響します。『原理講論』では、「天使と善霊、悪霊の霊的存在」について記されています。そして、善霊が働くことで幸福になり、悪霊が働くことで不幸になることが述べられています。地上の人間の幸・不幸に対して、霊的存在の働きが強く作用することを明示しているのです。

 悪霊は地上の人間に対して、どのように働くのでしょうか。『原理講論』には次のようにあります。

 「サタンもその対象を取り立てて、相対基準を造成し、授受作用をしない限り、サタン的な活動をすることはできない。サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たちである。そして、この悪霊人たちの対象は、地上にいる悪人たちの霊人体であり、地上にいる悪人たちの霊人体の活動対象は彼らの肉身である。したがって、サタンの勢力は悪霊人たちを通して地上人間の肉身の活動として現れる」(116ページ)

 このように、サタンが悪霊人に働きかけ、その悪霊人が地上人の堕落性と罪を条件として霊人体に侵入し、人間に悪なる活動を行わせながら地上地獄をつくってきたのです。

 このような悪霊たちの働きに対し、どのように天国が霊的に創建されるかについても『原理講論』に明確に記述されています。

 「イエスの再臨以後の復帰摂理完成時代は、人間が本来、天使までも主管するようになっている創造原理に立脚して、地上と天上にいる聖徒たちが、堕落した天使であるサタンを屈伏する第三次の責任を担って復帰摂理を完成しなければならない時代であるので、この時代を『聖徒の責任分担摂理時代』という」(286287ページ)

 ここに「地上と天上にいる聖徒たち」と記されているように、霊界にいる聖徒たちと地上の聖徒が協力して天の摂理を完成するというのです。

▲祝福の樹(20221月、HJ天宙天寶修錬苑)

 韓国のHJ天宙天寶修錬苑では、霊人たちを「絶対善霊」にするための「先祖解怨・祝福」が行われています。それは霊界の聖徒を創出するための摂理であると言えます。

 では、地上にいる人間は、どのような活動をすればよいのでしょうか。『原理講論』の「復活摂理」の中に次のように記されています。

 「地上の聖徒たちが祈祷や、その他の霊的な活動をするうちに、霊人たちの相対になれば、その霊人たちは再臨して、その地上人たちの霊人体と相対基準を造成していろいろの業(わざ)をするようになる。……霊界の事実を見せたり、聞かせたり、あるいは、啓示と黙示によって預言をさせ、その心霊に感銘を与えるなど、いろいろの方面にわたる聖霊の代理をすることによって、地上人がみ旨を成し遂げていくよう協助するのである」(225ページ)

 神様は人間のために素晴らしい霊界を準備し、永遠に暮らすようにしてくださいました。祝福を頂いた私たちは、地上での家庭生活を通して「四大愛」を体恤してこそ、神様と共に永生することができるのです。

 霊界は愛を呼吸しながら生きる世界です。愛は目に見えませんが、愛を受け、愛を与えることで私たちの霊人体は着実に成長します。同時に、霊界の先祖たちも地上人に協助しながら、共に愛を体恤し、成長するようになっています。

 霊界にいる先祖たちを愛し、地上の氏族、友人、知人を愛しながら、毎日の訓読や祈祷、真の愛の実践を通して愛を共有し、成長していくことが、どれほど重要か分かりません。

 私たちは「病気」や「死」について予知することはできません。一日一日を大切にしながら、真の愛を実践する生活をしていきましょう。

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 「生活信仰のすすめ」は今回が最終回となります。
 次回からは、第4弾「混迷する現代社会Ⅱ」(21世紀の家族を考える会)のシリーズをお届けします。

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