https://www.kogensha.jp

中和新聞セレクト Vol.3
生活信仰のすすめ

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第3弾は「生活信仰のすすめ」(家庭カウンセラー:内田由喜氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2020年4月から連載中のシリーズです。

13回 霊界・先祖について〈前〉

(中和新聞 2022年1月4日 通巻1424号より)

 今シリーズでは、信仰の基本的な在り方や実践について考えます。日々の生活を通して神様を感じる生活が大切です。今回は、霊界・先祖について、2回に分けてお届けします。(『祝福家庭』での連載を整理したものです。文責・編集部)

■「神の国の起点」は家庭
 永遠、唯一、不変で絶対なる神様は、ご自身に似せて人間を造られました。それゆえ人間の内側には「永遠、絶対」という基準が備わっているのです。本来、人間の生命は神様の愛によって誕生し、永遠の愛と生命を備えるはずでした。しかし人間始祖の堕落によって、神様と人間、人間と霊界、私たちの霊と肉(心と体)が断絶されてしまったのです。

 真の父母様のみ言を紹介します。

 「私が生涯をかけて教えてきた内容の中で、最も重要だと強調してきたことがあります。それは、神様と霊界についてはっきりと知らなければならないということです。……私たちの心臓に、そして骨髄の中にまで神様の存在を刻みなさいというのです。

 ……霊界についても同じです。人間の選択権外に厳然として存在する死後の世界を正確に知っていてこそ、現世において私たちの人生の中で徹底的に準備することができるのです」(『平和経』281ページ)

■肉身の「死」は永遠の世界での新たな誕生
 人間は誰しも、母親の胎内での約10か月間の生活から始まり、およそ100年の地上生活を経て霊界で永遠に生きています。ですから本来、肉身の「死」は神様と永遠の愛を分かち合うことのできる世界、霊界で新たに生まれることを意味しています。

 私たちは創造原理を通して、「神様は目に見えない世界(無形実体世界)を先に造られた」と学びました。人間は霊肉両方の世界を愛で主管するように創造されているのです。

 神様は人間のために素晴らしい霊界(天国)を準備してくださり、有限の地上生活で真の愛を体恤(たいじゅつ)したうえで、霊界で永生するように創造なさったのです。その素晴らしい世界に行くことができるかどうかを決定するのは、地上での生活や生き方だというのです。

■生心を通じて「心の門」で神様に連結
 本来、人間は自らの心を通して、いつでも神様と関係を結ぶことができるようになっていました。ところが堕落によって神様と人間の心の関係が切れてしまい、神様が人間の心を主管することができなくなったのです。

 それでは、堕落した人間の心が再び神様との関係を回復するには、どうしたらよいのでしょうか。

 人間の霊人体の中心が「生心」です。生心は神様が臨在なさる霊人体の中心部分であり、霊人体の心です。その中の「心の門」を通して、神様と霊界に連結されるようになっています(図参照)。ですから私たちは日々の生活を通して、生心と神様との関係を結びながら、自らの生心を育む必要があります。


画像をタップすると拡大してご覧になれます

 「心の門」に関するみ言を紹介します。

 「人には心があります。そして、心には心の門、すなわち『心門(しんもん)』があります。また、神様が私たち人間に対するには、『時』があります。もちろん、神様はいつでも私たちに対していらっしゃいますが、私たち自身において、神様が私たちに対してくださるその方向に、心の門をどのように合わせるかが問題です」(『後天時代の生活信仰』191192ページ)

 「心門に合わせて、心田(しんでん)を啓発しなければなりません。この心の畑を啓発して、方向基準を開拓するためには、必ず主体であられる神様を発見しなければならないのです」(天一国経典『天聖経』第7篇・第3章・第3節・11

 このように、自分の「心の門」が開く時が分かれば、それに合わせて祈祷し、み言を訓読すると、今まで感じられなかった新しい霊的感覚が啓発されるようになります。そのようにして霊界に対して感応できるようになれば、接する霊界が善なのか悪なのかも見極められるようになるのです。

■感謝する生活で「心の畑」を耕す
 「心の畑」を耕し、啓発するために必要なのが、「神様に感謝する生活」です。次のようなみ言があります。

 「信仰生活の本質とは何でしょうか。神様に感謝する心です。そのような心があれば、それが、堕落の因縁を越えて神様と私が一つの因縁で結ばれる基になるのです」(『後天時代の生活信仰』143ページ)

 私たちは各自の霊的な体質や感覚で神様や霊界を知るだけでなく、生心を通して神様に通じるという世界を自ら開拓していかなければなりません。自分の生心が神様と通じるようになると、自分の意識よりもっと強い力や感情が訪ねてくるようになります。

 私たちの「心の畑」を繰り返し耕すことで、霊的な力が私の細胞に浸透し、肉体が清められ、強い心が育まれて肉体を主管できるように成長するのです。

■霊界での永生生活は地上から始まる
 霊界について学ぶと、地上とつながっていることが分かります。すなわち、地上生活と霊界での永生の生活は別物ではなく、連結しているということです。それゆえ、永遠の世界への出発は、肉身の死を迎えて始まるのではなく、地上生活から始まっていると言えるのです。

---

 次回は、「霊界・先祖について〈後〉」(最終回)をお届けします。

◆ ◆ ◆

※『中和新聞』のご購読は「ネットワン会員」「ファミリー会員」(光言社)にご登録いただくことで可能です。

詳細を見る